茫然自失の態

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  • 犯人が判決文を聞くように、ぼくは茫然自失のていで医者の命令を耳にしたわけだ。 ラディゲ/江口清訳『肉体の悪魔』より引用
  • あっという間のことだったそうで、木村團直は茫然自失のていでありました。 もりたなるお『土俵に棲む鬼 相撲小説集』より引用
  • そしてまるで今にも倒れて遂に死んでしまうかのように、しばらくは茫然自失のていでした。 佐藤正彰訳『千一夜物語 07』より引用
  • さすがの秦剛三郎も、阿呆のように口アングリとあけ、茫然自失の態だ。 山田風太郎『幻燈辻馬車(下)』より引用
  • 椅子いすに腰を下ろし、茫然ぼうぜん自失のていで視線を宙に漂わせていると、そこへEがやって来た。 原田宗典『東京困惑日記』より引用
  • その内容に魅入られて余所目よそめにはほとんど茫然ぼうぜん自失のていとなって、書物の世界に投入してしまったのです。 古川日出男『アラビアの夜の種族1』より引用
  • 茫然自失の態で克郎が巴町に帰り着いたのは、夕方もだいぶん遅くなってからだった。 中村弦『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』より引用
  • ラポワントは男のほうを見る勇気すらなく、いわば茫然自失のていで、拳銃をかまえたままだった。 シムノン/矢野浩三郎訳『モンマルトルのメグレ』より引用
  • 茫然ぼうぜん自失の態でいる彼女らは、十中八、九、薬物か催眠術のたぐいに冒されているのだ。 東郷隆『(定吉七番シリーズ 1) 定吉七は丁稚の番号』より引用
  • だが、茫然自失の態で、細い目を精いっばい見開き、唇を真青にして震わせていた。 川又千秋『火星人先史』より引用
  • コーリャはそばへあゆみ寄ると、手をさし出して、まったく茫然自失のていでこう言った。 ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟(3)』より引用
  • みな、その方向に眼をやって、茫然自失のていだ。 山田風太郎『ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集11』より引用
  • ぼくはとみれば、気持がこわばり、冷たくなり、茫然自失のていだ。 ラディゲ/江口清訳『肉体の悪魔』より引用
  • 雪香はなお数分、茫然自失のていであったが、やっとわれに返り、長谷川辰之助を見て、ふるえ声でいった。 山田風太郎『ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集11』より引用
  • 三国屋武右衛門は女房に嫁入りの際の持参金百両を返却し、女房おふさを離縁すること、また、女房おふさはこれによって三国屋との縁は切れたのであるから、今後、三国屋へ出入りすることは一切、無用と心得よ、といった役人の言葉に武右衛門は丁寧に頭を下げたが、おふさのほうは茫然自失の態であった。 平岩弓枝『御宿かわせみ 28 佐助の牡丹』より引用
  • 彼はまだ半ば茫然自失のていだった。 フーリック/大室幹雄訳『中国梵鐘殺人事件』より引用
  • 彼はまったく当惑して茫然自失のていだった。 クリスティ/田中潤司・早川節夫訳『「ポワロ参上!」5』より引用
  • そう辰之助たち若い者にも言い続けてきましたが、そうして渡すべき辰之助を一昨年突然なくし、孫の左近もまだ小さく、実のところ茫然自失の態でした。 尾上松緑『松緑芸話』より引用
  • ジェームズ・ボンドと違って、こんな事態に不慣れな深田は茫然ぼうぜん自失の態で突っ立っている。 赤川次郎『結婚案内ミステリー風』より引用
  • 茫然ぼうぜん自失のていで振り向いた雁夜は、なぜそこに遠坂葵が立ち尽くしているのか、事の次第がまったく呑み込めなかった。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』より引用
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