茫然自失の体

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  • 私は茫然自失のていで、その白い墓場のような無人の飛行場を後にした。 イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』より引用
  • 君は、茫然自失の体であったぼくらを、ひそかな勝利感をもってみていたことでしょう。 柴田翔『されどわれらが日々──』より引用
  • それに、村が焼けたと聞いてからのあの少年は茫然自失のていでな。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第06巻 「獅子の胎動」』より引用
  • と長助が申し立て、伊之助は変り果てた父親の姿に茫然自失の体である。 平岩弓枝『御宿かわせみ 31 江戸の精霊流し』より引用
  • ブルクスは茫然自失の体だったが、それもほんの一瞬のことである。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第02巻 「黄金の戦女神」』より引用
  • だが、心がここにはないかのように、茫然ぼうぜん自失の体であった。 水野良『ロードス島戦記 5 王たちの聖戦』より引用
  • 茫然自失の体で帰りかける小吉に、東吾は独り言のようにつぶやいた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 17 雨月』より引用
  • 夕海は茫然自失の体で床にしゃがみ込んでおり、そのそばでは紗月が息絶えていた。 綾辻行人『鳴風荘事件 ―殺人方程式Ⅱ―』より引用
  • 現場へ到着した僕にできたのは、茫然ぼうぜん自失の体で道端にへたり込んでいる正木家の母娘おやこを、危険の少ない所まで避難させることだけだった。 川又千秋『邪火神』より引用
  • ベッドの上では、杉山が茫然自失ぼうぜんじしつていでしゃがみ込んでいた。 奥田英朗『ララピポ』より引用
  • 意識いしきを取り戻してからは茫然自失ぼうぜんじしつていで、ここに乗せるのさえも敦樹は随分と時間がかかっている。 伊都工平『天槍の下のバシレイス2 まれびとの棺 〈下〉』より引用
  • 部長の森田も茫然自失ぼうぜんじしつの体で、自席でぼんやりしていた。 高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(上)』より引用
  • その思いは悴の藤兵衛も同じだったようで、突然、母親を失った悲しみに茫然自失の体で、女房や奉公人達も途方に暮れている。 平岩弓枝『御宿かわせみ 30 鬼女の花摘み』より引用
  • 気がつくと、死者の行進が絶え、村人たちが茫然自失の体で、こちらの方が新しい死者のごとく通りへ脱け出たときである。 菊地秀行『吸血鬼ハンター10a D-双影の騎士1』より引用
  • マーカムと部長は、いましがた啓示されたばかりの、どんでん返しの真相に茫然ぼうぜん自失のていである。 ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』より引用
  • 五十枝は着物を着替えているとかで、遺体の脇には幸代が茫然自失の体でひかえていたが、兄と共に入って来た東吾をみると、僅かに腰を浮かし、また、崩おれるようにお辞儀をした。 平岩弓枝『御宿かわせみ 30 鬼女の花摘み』より引用
  • 一方、大命を受けた東条は、予期していなかっただけに、「茫然自失の体であった」という。 勝田龍夫『重臣たちの昭和史 下』より引用
  • 俺と朝比奈さんは仲良くそろって茫然自失ぼうぜんじしつていであった。 谷川流『涼宮ハルヒの退屈』より引用
  • 中納言も家司も真蒼まつさおになって、茫然自失のていでいた。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • 往きは茫然自失の体だった源造と吉三郎も、徳兵衛が骨になったことで現実にひき戻されたようで、徳兵衛を殺した下手人について手がかりがないのか、しきりに長助に訊いている。 平岩弓枝『御宿かわせみ 24 春の高瀬舟』より引用
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