茫然自失のてい

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  • そして予想した中でも最悪の結果に至っていることがわかった瞬間には、茫然自失のていであった。 三上於菟吉『踊る人形』より引用
  • カニンガムはひとくせありげな顔一面に陰気な表情をうかべて、茫然自失ぼうぜんしつのていだった。 ドイル/鈴木幸夫訳『コナン・ドイル ホームズの回想(1)』より引用
  • 「まったくひどい出来だった」彼は茫然自失のていで、まるでどう考えても腑に落ちない他人の行動か、あるいは何かの現象を批評するような口ぶりだった。 ヘミングウェー/永井淳訳『危険な夏』より引用
  • ウージェーヌはすっかり茫然自失のていで、ゴリオをぼんやり眺めてばかりいた。 バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』より引用
  • すると玄関口に父親の敦夫が背広姿のままうなだれて腰掛けており、そのそばに母親の悦子が茫然ぼうぜん自失のていでへたり込んでいるのが見えた。 吉村達也『ケータイ』より引用
  • あまりなる変報に、一座茫然自失のていで、しばしはものいう者もなく、ややあってから、いろいろな意見が出たことであろう。 海音寺潮五郎『赤穂義士』より引用
  • わたしはちらりとかれの顔を見たばかりで、相変らず茫然自失ぼうぜんじしつのていで突っ立っていたが、その間に令嬢はまた椅子の上に飛び乗ると、またもや帽子を揺すぶり始めた。 ツルゲーネフ・イワン『はつ恋』より引用
  • 彼の悩みは深く、半ば茫然自失のていであった。 アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(5)』より引用
  • 吉亮が茫然自失のていで立ちつくしていると、浜田が寄ってきて、手桶の水を刀身にかけて血を洗い流し、手桶のにかけてあった半紙を渡してくれた。 綱淵謙錠『斬(ざん)』より引用
  • ちょっとの間、ジャップは茫然自失のていであった。 クリスティ/松本恵子訳『エッジウェア卿の死』より引用
  • ラングドンは茫然自失のていで、足どりも重くグランド・ギャラリーのさらに奥へ向かっていった。 ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード(上)』より引用
  • 真壁くんは答えず、茫然自失ぼうぜんじしつのていで固まっている。 伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第05巻』より引用
  • 菊姫は、床柱によりかかって、死人のように蒼ざめて、茫然自失のていであった。 柴田錬三郎『岡っ引どぶ 巻二』より引用
  • 博士は、レントゲンで透視するみたいに、じっくりとわたしを眺めおわると、父やクレイさんのほうに向きなおり、肉親の思いがけない突然の死に茫然自失のていヽヽといった表情にもどりました。 クイーン/田村隆一訳『Zの悲劇』より引用
  • マクシミリヤンは、ヴァランチーヌの死以来、いつも彼がそうであったように、相変わらず受身で、無感覚で、茫然自失のていであった。 アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(5)』より引用
  • 「いや、不思議だ」と老優が言った、「なんとも不思議だ」そして彼は、茫然自失のていでうなずくと、かすかな笑みをうかべて、サム私立探偵事務所から出て行った。 クイーン/田村隆一訳『最後の悲劇』より引用