茫として

全て 副詞
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  • 声をかけるとふりむいたが、表情はぼうとしていた。 大塚公子『死刑執行人の苦悩』より引用
  • 一人だけなら、そう、きりつめてやったらどうにかやって行けるにしても、二人となると頭がぼうとして来ました。 モーパッサン/新庄嘉章『ある女の告白』より引用
  • 意識は茫としているのに、眼だけが冴えていた。 豊島与志雄『どぶろく幻想』より引用
  • 茫として彼を見上げたまま突っ立っている。 菊地秀行『吸血鬼ハンター12d D-邪王星団4』より引用
  • 何を頼まれたのか、又八はぼうとしているだけだった。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 頭が茫として力が無かった。 豊島与志雄『理想の女』より引用
  • 過去は後方に薄れてゆき、未来は茫として見透しがつかず、そして晴やかに日が照っているのだ。 豊島与志雄『故郷』より引用
  • だが、そういう日が何時いつやってくるのか、つきつめて考えればぼうとしてわからないのだった。 原民喜『壊滅の序曲』より引用
  • 光線はすつかり仄暗くなつて、向側の広い道路は茫としてゐる。 原民喜『火の子供』より引用
  • さすがに道綱は茫として立ちすくんでいる。 菊地秀行『トレジャー・ハンター16 エイリアン蒼血魔城』より引用
  • 気がぼうとしてるそういうおりに、一撃の雷電が彼の夢遊病的歩行を中止させるならば、彼にとっては災いなるかな! ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 現代の帝王の御秘蔵の内親王を妻にしている人の、いま一人の妻に姫君を擬してみるのは恥ずかしいと、こんなことを考えていくと、しまいには頭もぼうとしてくるのであった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 粗末な学校の廊下も窓もびっしりと湿り、れにしかやって来ない電車は、これも雨に痛めつけられていたし、電車の窓の外に見える野づらや海もぼうとして色彩を失っていた。 原民喜『秋日記』より引用
  • 僕の眼は美しい色彩にみとれ、頭の芯まで茫としてゐた。 原民喜『火の子供』より引用
  • ここに逗留すること二日、山形の奇士と会して共に北上したということを聞いて、そのあとを追ったが、それから先が茫としてわからなくなりました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 昌作はそれらをぼんやり眺めたが、いつしか眼が茫としてきて、うとうととしかけた。 豊島与志雄『野ざらし』より引用
  • いま銅伯を斬った刃が、その死のあとを追って走ったような奇怪な感覚に、これまたぼうとしていた十兵衛も、ふいに火に吹かれたようにわれにかえった。 山田風太郎『柳生忍法帖(下)』より引用
  • ぼうとして気を失いかけた。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 見る限り広茫としていた。 小林多喜二『不在地主』より引用
  • 茫として、先へ行く守時の姿もしばしば見失いかけた。 吉川英治『私本太平記』より引用
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茫として の使われ方