苦にがしい

全て 形容詞
20 の用例 (0.00 秒)
  • 頂上についたとき、騎士はにがにがしい目つきでザルトータンを見つめた。 R・E・ハワード『征服王コナン』より引用
  • 作者が苦にがしく思っている友人をやっつけるためのきっかけになるものならね。 筒井康隆『大いなる助走』より引用
  • そうして、おそらく諸君のうちにはそれをにがにがしく思っている者もあるであろう。 ドイル・アーサー・コナン『世界怪談名作集』より引用
  • そして、彼は、にがにがしげなためいきをついて、夜の宗像家を去った。 山田風太郎『軍艦忍法帖』より引用
  • その顔にはいかにもにがにがしいような表情が浮んでいた。 堀辰雄『ルウベンスの偽画』より引用
  • もちろんこれを苦にがしく思っている藤原一族の女たちや、大伴黒主のような存在もあることはある。 筒井康隆『『筒井康隆100円文庫全セット』』より引用
  • 三日ほど、雨が降りつづいたのだが、その間にも、と、小兵衛は苦にがしげな顔つきになった。 池波正太郎『剣客商売 08 狂乱』より引用
  • 治修はるながはややにがにがしげに、不相変あいかわらずちょっと口をつぐんだ三右衛門の話を催促さいそくした。 芥川竜之介『三右衛門の罪』より引用
  • 喜びを隠さない志野をみて、兄の達之助が苦にがしげに言った。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • 幼いころから青年期のはじめにかけて、ナルトスは常に人に対して苦にがしい恨みや怒りを抱いていた。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • その顏にはいかにも苦にがしいやうな表情が浮んでゐた。 堀辰雄『ルウベンスの偽画』より引用
  • ファリオムは気も狂わんばかりになりながら、昨夜のことを苦にがしく思い返した。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • 夜のもたらしたものがまったく気にいらず、父祖たちがこの原初の儀式にわたしを呼びだすようなことがなければよかったのにと、苦にがしく思う始末だった。 ラヴクラフト全集5『04 「魔宴」』より引用
  • クセートゥラは自分がらちもない夢に惑わされた夢想家だと思い、胸が苦にがしさに満たされた。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • 航海が最後にもたらしたありさまがはっきりとわかり、ゲオル神の真の託宣に隠されていた皮肉を悟って苦にがしく思った。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • この小説では『ブレスレットの苦さ』の『苦さ』というのは主人公が友人に対して苦にがしく思ったというだけの意味しか持ち得ていないよ。 筒井康隆『大いなる助走』より引用
  • ダリリを目にして話しかけ、忘却の底に沈みこんでもどってはこない、失われた熱烈な愛を虚しく甦らせようとするのは、苦にがしいことではあっても、悲しみに満ちた甘美さがないわけではなかった。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • 悲しみと苦悶のなかでつかのま生まれた哀れを誘う恋も失われ、苦にがしい燃え殻が残るだけだった。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • そうして、少なくとも二十匹の昆虫が、地上に倒れて死んだときに、彼はベアトリーチェを見かえって、にがにがしげにほほえんだ。 ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』より引用
  • 若松屋惣七は、ぼんやりした網膜に磯五を追いながら、苦にがしげに口を曲げた。 林不忘『巷説享保図絵』より引用