若わかしい

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  • 甘粕と呼ばれたもう一人の紳士は、若わかしく、しかもせぎすだった。 荒俣宏『帝都物語4』より引用
  • 若わかしい眠りのなかに、かれらの顔は、なんと美しく見えたことだったろう! ハーン/平井呈一訳『東の国から』より引用
  • 青年と並んで腰をかけている老嫗は、微暗い箱の中に黒い若わかしい眼を見せていた。 田中貢太郎『賈后と小吏』より引用
  • 若わかしく白い額が陽に輝き、彼らはうなだれてせかせかと歩いていった。 開高健『青い月曜日』より引用
  • 野も畑も若わかしい緑に覆われているなかで、その小屋のあたり一帯だけが荒涼として見えた。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • 声も若わかしくて張りのある、まことにいい声である。 筒井康隆『不良少年の映画史 PART2』より引用
  • が、これもひとえに、彼女の若わかしい魅力のせいだと思います。 黒柳徹子『チャックより愛をこめて』より引用
  • 道場の中に、男たちの汗と若わかしい体臭が濃厚にたちこめていた。 池波正太郎『剣客商売 04 天魔』より引用
  • パイロットの顔がちらと見えたが、その薔薇色の若わかしく柔らかい頬は笑っていた。 開高健『(耳の物語1) 破れた繭』より引用
  • 倒れたまま首をねじって振りむいた僕は若わかしい外国兵が右手に強靱きょうじんに光るナイフをしっかり握っているのを見た。 大江健三郎『死者の奢り・飼育』より引用
  • 花が散って、花のあとから、柔らかい葉が若わかしく伸びあがる季節になった。 山本有三『路傍の石』より引用
  • 愕然としてうめいたとき、うしろで泉のように若わかしい笑い声がきこえた。 山田風太郎『江戸忍法帖』より引用
  • ちょっと見には六十ぐらいにもみえるが、顔の艶や物言いは若わかしいところがあり、実際の年は五十半ばぐらいかも知れなかった。 藤沢周平『喜多川歌麿女絵草紙』より引用
  • しかし女性の中にはある程度齢が加わってから美質があらわれて、若わかしくうつくしく見えて来るひとがいることも、半十郎は知っていた。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • そのとき、下に組み敷いた少年の若わかしい肉体が、炎の塊りのような感触に変わるのを意識して青鹿はちいさな声をあげた。 平井和正『狼の紋章』より引用
  • 日本の文字を読み、日本語を喋り、彼女は急に生気をとりもどして若わかしくなった。 山本道子『ベティさんの庭』より引用
  • ただぽっかりと目覚めたその夜のひとときと、翌朝のひどく機嫌がよく若わかしくみえた母親の記憶だけが残っている。 藤沢周平『喜多川歌麿女絵草紙』より引用
  • 人びとに魅力をあたえたのはその奇妙な顔にあふれた若わかしさと感情のゆたかさ、新鮮さであった。 開高健『パニック・裸の王様』より引用
  • 鬚をたくわえた男は若わかしく見えたが、古の神秘に親しんでいることがその目にうかがえた。 ラヴクラフト全集7『13 「霧の高みの不思議な家」』より引用
  • 銀次郎の声を聞いているうちに、半十郎の脳裏に、ほおはなめらかに若わかしく、手ぎわよく半左衛門の身の回りの世話をしていた民乃の姿がうかんで来た。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
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