苛苛

全て 副詞
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  • 私はそれを感じると、心は二重の意味で限りない怒りに叫んでいるように苛苛しくなった。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 苛苛いらいらするほど気持ちが鐘の響きに吸い取られていくだけであった。 もりたなるお『土俵に棲む鬼 相撲小説集』より引用
  • ひそかに盗み取ると、不思議に苛苛いらいらが消え、落ち着いた気分になるのだった。 もりたなるお『土俵に棲む鬼 相撲小説集』より引用
  • 妻がこの調子ではとにかく、女とは一時別れるより仕方ないと思うと、彼はそのことでも苛苛いらいらした。 志賀直哉『城の崎にて・小僧の神様』より引用
  • 鈴木は退職後の苛苛いらいら時代、土地の新聞社の訪問を受けた。 泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒 (亜愛一郎シリーズ2)』より引用
  • 私は刻刻に募る不快さに耐えられない苛苛しい気で、外へ出た。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 或る朝は偏頭痛へんとうつうを感じてふでる氣力もなく、苛苛いらいらしい時を過した。 南部修太郎『処女作の思い出』より引用
  • みんなの神経は苛苛いらいらとしてゐるけれど、 みんなの意志は悠揚いうやうとして、 鉄の軸のやうに正しく動いてゐる。 与謝野晶子『晶子詩篇全集』より引用
  • 私がまだあの出来事が網の目のように、私の行く先に張られていたことを知って、不幸な、煮えるような苛苛しい気分になってゆくのであった。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 七郎は蠅を目で追っているうち、苛苛いらいらしてきた。 泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』より引用
  • それを考えると苛苛いらいらする、不眠が続く、集中力がなくなって無気力になる、身体が不調で不安と恐怖の感情が現れ易い。 泡坂妻夫『毒薬の輪舞』より引用
  • たとえば足の一部を払っている間に、こんどは頬のあたりを刺して来たりして、苛苛いらいらしい、しかしどうにもならない苦しさを感じるのであった。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 要領の悪いこの男に、蒼儀はだんだん苛苛いらいらしてきた。 中村恵里加『ソウル・アンダーテイカー』より引用
  • 「あの何とか卿が」 「ヴォルデモート」苛苛してハリーは割り込む。 ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 07 ハリー・ポッターと死の秘宝 (暫定訳)』より引用
  • 酒の匂ひや莨の煙がむつとせかへる位立ちこめてゐて、コツプの落ちて壊れる音やナイフやフオークの触れ合ふ響きが、酒に荒んだ人の心を、いやが上にも苛苛させるやうに聴こえて来た。 吉井勇『酔狂録』より引用
  • 東出が苛苛いらいらしたように口を挟んだ。 泡坂妻夫『亜愛一郎の逃亡 (亜愛一郎シリーズ3)』より引用
  • そんな時には、ちょっとした批評にさえ、苛苛いらいらし、当り散らす。 小林信彦『怪物がめざめる夜』より引用
  • 多くの人人が、たれも経験するところの、あの苛苛いらいらした執念の焦燥が、その時以来きまとつて、絶えず私を苦しくした。 萩原朔太郎『田舎の時計他十二篇』より引用
  • そして、筆は遲遲ちちとして進まず、意をたすやうな作は出來上らずに、いたづらにふえて行くのは苛苛いらいらと引き裂き捨てる原稿紙のくづばかりであつた。 南部修太郎『処女作の思い出』より引用
  • 元双ツ塚は、ひとりで苛苛いらいらし、八つ当りの状態になっていたが、ある日、大相撲の巡業がくるという話を聞き込んだ。 もりたなるお『土俵に棲む鬼 相撲小説集』より引用
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