花の散る

41 の用例 (0.01 秒)
  • ことに果樹の花の散ったあとは、前よりも荒れたかと思うくらいだった。 芥川龍之介『トロッコ・一塊の土』より引用
  • そうして花の散り終わるまでにはもう大きな葉がいっぱいに密集してしまう。 寺田寅彦『柿の種』より引用
  • さうして花の散り終るまでにはもう大きな葉が一杯に密集してしまふ。 寺田寅彦『木蓮』より引用
  • ぽろりと落ちる花の散りようが、首が落ちるのを思わせるせいとか聞きました。 滝口康彦『猿ヶ辻風聞』より引用
  • キチンの奥のドアを開くと、花の散りはじめた桜の木の頂上が目のまえにあった。 片岡義男『私はいつも私 片岡義男 恋愛短篇セレクション 別れ』より引用
  • もう一つ、後の理由であるが、稲の花の散つた後が大切だから、やるのである。 折口信夫『大嘗祭の本義』より引用
  • 謙二は花の散ったあとの、新緑の美しい大きな辛夷こぶしの樹の蔭に腰を下した。 福永武彦『廃市・飛ぶ男』より引用
  • 桃花の散らぬ程にと、越ヶ谷さして、兩國橋より、東武線の鐵道に乘る。 大町桂月『春の郊外』より引用
  • もう、花の散ってしまった梅の木の前に立って、枝ぶりでも眺めているような恰好である。 平岩弓枝『御宿かわせみ 10 閻魔(えんま)まいり』より引用
  • 最初は花の咲いて居る時に行うたのであるが、後には、花の散つてしまうてから行はれる様になつた。 折口信夫『花の話』より引用
  • 殊に果樹の花の散つた後は、前よりも荒れたかと思ふ位だつた。 芥川竜之介『庭』より引用
  • この手紙は、桜の花の散りいた枝につけてあった。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • そして、子供こどもらは、毎日まいにちみずおもて見上みあげて、はなをたのしみにしてっていました。 小川未明『赤い魚と子供』より引用
  • 梅の花の散るのはいずこでありましょう。 益田勝実『火山列島の思想』より引用
  • 花の散った後の桜は葉の貧しさが急に目立った。 横光利一『旅愁』より引用
  • 七日の月は あかるい月は さくらの花の 散りしくうへに しらじら照つた。 水谷まさる『歌時計』より引用
  • S・S・Sの名が世間を騒がしたあくる年、タシカ明治二十三年の桜の花の散った頃だった。 内田魯庵『鴎外博士の追憶』より引用
  • 小さい円卓を花弁のように囲んでいた人達が、花の散るように別れようとしていた。 森鴎外訳『諸国物語(上)』より引用
  • この花の散る窓の内には内気な娘がたれこめて読み物や針仕事のけいこをしているのであった。 寺田寅彦『花物語』より引用
  • 山茶花さざんかの花の散って行く様も湯壺ゆつぼから眺められた。 夏目漱石『明暗』より引用
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