舌たるい

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  • この舌たるい言葉を、神尾は二様の意味で聞きました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • そしてその奥から舌たるい言葉が出た。 豊島与志雄『生あらば』より引用
  • キーシは、舌たるいような、いくらか鼻にかかった声で、近頃に読んだ小説の内容について語りはじめた。 チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「無名氏の話」』より引用
  • それほど鸚鵡の声は舌たるく、甘たるく、節回しまでが巧みなのだ。 杉本苑子『新とはずがたり』より引用
  • いつも、同じような役に扮して、舌たるい傾城を相手の台詞せりふを云うことが、彼の心の中に、ぼんやりとした不快を起すことがたび重なるようになっていた。 菊池寛『藤十郎の恋』より引用
  • カルタの席でも、彼は笑いにむせて、舌たるい声を出しながら、家庭の幸福を完全にするために今ジョールジニカに残されているのはただ、長い桜のパイプとギターを持ち込んでやにさがることだけだと言いました。 チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「無名氏の話」』より引用
  • 俊助はその舌たるいうたいぶりの中から、何かおそるべく不健全な香気こうきが、発散してくるのを感ぜずにはいられなかった。 芥川龍之介『舞踏会・蜜柑』より引用
  • 俊助はその舌たるい唄いぶりの中から、何か恐るべく不健全な香気が、発散して来るのを感ぜずにはいられなかった。 芥川竜之介『路上』より引用
  • 牙神に下肢をあずけきったまま、舌たるく、甘いあえぎを口唇くちびるで歌っているのだ。 山藍紫姫子『色闇』より引用
  • ほとんどいつも不貞なもので、いつも様子ぶったもので、舌たるい言葉で書かれ、香水店のにおいのする言葉で、気のぬけた温かい甘い異臭のある言葉で書かれていた。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • が奥様、今の先まで、それはそれは舌たるい。 清水紫琴『したゆく水』より引用
  • いくらか舌たるくなっているのが、自分でも判った。 梅崎春生『幻化』より引用
  • 懐ろへ入れて来たあの女文字の手紙を取り出して読み返してみると、舌たるいような言葉で、ぜひぜひ今宵のおいでをお待ち申し上げますというような文言であります。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 色の黒い、しかし太って皮膚の軟い勘次郎は太い眉をひくひく動しながら、 「勝てばやり方なんかどうでもいい」 と、舌たるいように云った。 宮本百合子『縫子』より引用
  • 女が舌たるく聞いた。 梅崎春生『幻化』より引用
  • 動物、舌たるいような口のききよう。 宮本百合子『一九二五年より一九二七年一月まで』より引用
  • したたるくしておもてくべからず。 泉鏡花『聞きたるまゝ』より引用