自縄自縛

全て 名詞
57 の用例 (0.00 秒)
  • なんたる皮肉、「影」を斬るという破天荒の忍法「百夜ももよぐるま」は、そのゆえに自縄自縛じじょうじばく、いや、相手の鎖のためにかえって金しばりになるという結果を招来したのであった。 山田風太郎『忍法帖5 くノ一忍法帖』より引用
  • この小説は誌上で「犯人探しの懸賞付き」という趣向となったため、「自縄自縛におちいったかたちで、途中の苦しみはたいへんであった」という。
  • 総て芸術上の理論セオリーなどゝいふものは、それ自身には、常に一つの美しい真理と、新しい香りとを含んではゐるが、その実行に当つて、やゝもすれば極端な反動的偏見を曝露して、自縄自縛に陥り、美の本質を離れて衒学的な奇異を弄ぶに至るものであります。 岸田国士『演劇一般講話』より引用
  • 思うに第一回目が最上の出来で、このときは気持に特別のハリがこもっていたせいか、却ってスラスラ、うまく呼吸もあい、ハデな珍演も湧出というていであったが、芸ごとゝいうものは本腰にかゝると全然ウダツがあがらぬもので、三日四日とだんだん自分のヘタさが我が目に立つばかり、自縄自縛というものだ。 坂口安吾『ジロリの女』より引用
  • とくにイデオロギーで相容あいいれぬはずのドイツとソ連が手をむすんだという事実は、『防共』とか『東亜新秩序』のイデオロギーで自縄じじよう自縛の硬化状態にあった従来の外交方針を反省する気分を呼び起した。 豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』より引用
  • これは双刃もろはの刀であって、新を求める者に対しては伝統がないから卑俗だといってたたく武器となるが、自身に対しては「代々の撰集世々の歌仙、詠み残せる風情あるべからず」という自縄自縛じじょうじばくになってしまう。 風巻景次郎『中世の文学伝統』より引用
  • しかしその姿を見て、蜀の魏延、張飛などが、 「我こそ、彼の首を」と、おめきかかるし、退こうとすれば、部下を督戦して叫んでいる自己の言を裏切るものだし、曹操もまた自縄自縛に陥ってしまうような苦戦だった。 吉川英治『三国志』より引用
  • 会長の岩國哲人は2008年5月上旬、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センターの吉田康彦客員教授から訪朝に関する報告を受け、その際に「日本国民は拉致問題に拉致され、自縄自縛に陥っている」と述べていることが伝えられた。
  • 後日、白雲斎は、年輪をくわえてから、あれは、おごそかな神前における自縄自縛じじょうじばくに似ていた、と思った。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫1) 猿飛佐助』より引用
  • ところが、こんどは、そっちに時間をとられ、自縄自縛におちいって、ますます神経質になり、健康をそこね、寿命をちぢめることになってしまった。 柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』より引用
  • 「大衆」の千六本 ぬけぬけと かんべんしてよ いえ、ほんと ものわかりがよすぎるよ やぼで結構 政界ことばの浄化 自縄じじよう自縛 ボケて悪いか? 江國滋『日本語八ツ当り』より引用
  • これこそ自縄自縛というべし。 赤瀬川隼『人は道草を食って生きる』より引用
  • と、のどまでその人の名を洩らしかけたが、邪推ぶかいひもの宅助に、これ以上な気を廻させては、いよいよ自縄自縛じじょうじばくもとを招くばかりと思いなおして、ホ、ホ、ホ、ホ、と取ってつけたさびしい笑いにまぎらわせた。 吉川英治『鳴門秘帖』より引用
  • これを、自縄自縛、という。 江國滋『日本語八ツ当り』より引用
  • 自縄自縛じじょうじばくという。 北村薫『覆面作家の愛の歌』より引用
  • 破していわく、汝提宇子なんじでうす、この段を説く事、ひとえに自縄自縛じじょうじばくなり、まず DS《でうす》 はいつくにも充ち満ちてましますと云うは、真如法性しんにょほっしょう本分の天地に充塞し、六合りくごうに遍満したることわりを、聞きはつり云うかと覚えたり。 芥川竜之介『るしへる』より引用
  • その後も吉本興業と業務提携をし、『R-18文学賞 自縄自縛の私』、『R-18文学賞 ジェリーフィッシュ』、『デスマッチ』などコンスタントに制作し、『R100』にも共同プロデューサーとして関わっている。