自分の一挙一動

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  • 自分の一挙一動に天のまなこがそそがれているような恐怖に近い心理だった。 吉川英治『新書太閤記(七)』より引用
  • 自分の一挙一動を見せたかったに違いない。 パトリシア・コーンウェル『検屍官』より引用
  • けれども、猫でない彼は、真暗闇の中にこの私が自分の一挙一動を見ていようとは、まさか思わなかったのだ。 宮本百合子『貧しき人々の群』より引用
  • 人がすれ違うのがやっとのような細い道にさしかかるころにはまるで街そのものが自分の一挙一動に注視しているような、そんな奇妙な感覚が肌にまとわりついていた。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第05巻 「異郷の煌姫」』より引用
  • そして、自分の一挙一動が、ぶしつけなように感じられた。 トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』より引用
  • 背の高い自分の動作が他人の眼をひくことや、自分の一挙一動にまで注目する人物さえいることを知っている彼女は、ことさら控えめなコースで机の間を縫い、廊下へのドアまでを歩いた。 筒井康隆『(「七瀬」三部作 3) エディプスの恋人』より引用
  • レーヴィンはそのときでも、食事をしたり、眠ったり、話をしたりすることを許されないことのように思い、そして自分の一挙一動が、無作法のような気がしてならなかった。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(中)』より引用
  • はげしい良心の苛責かしゃくから、自分の一挙一動が見張られているのではないかとおそれたからです。 バローズ『火星シリーズ01 火星のプリンセス』より引用
  • このよそよそしい、死の影の差すしずまりかえった町にあっては、人目を忍ぶ、ひそやかな空気が行きわたっているらしく、わたしは自分の一挙一動が、どこかわからぬもの蔭から、あのずるそうな、じっと見開いたままにらむような目で、監視されているような、どうしてもそんな感じから逃れられなかった。 ラヴクラフト全集1『01 「インスマウスの影」』より引用
  • そして、勿論、この陰気な、醜い黒吉が、自分の一挙一動を、舐めるように、見詰めているとは気づかなかったろう。 蘭郁二郎『夢鬼』より引用
  • 走り、さけび、跳ねまわり、はしゃぎまわり、そしてみんなもいっしょになって笑い、自分の一挙一動に拍手する。 ジョン・ヴァーリイ『ブルー・シャンペン』より引用
  • 小皺の多い顔を上気させて、まじろぎもせず自分の一挙一動を見守っている母親に、源一は優しく目を走らせ、 「羽織なんぞぬいだらええに」 と云った。 宮本百合子『その年』より引用