腹ぐろい

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  • かの女の腹ぐろさが、それを黒い石にしてしまったのである。 オウィディウス/田中秀央・前田敬作訳『転身物語(上)』より引用
  • 私はなにか腹ぐろい策略があるのではないかと心配した。 カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』より引用
  • あたしが腹ぐろい利己主義から話していると思ってるのね? エミリー・ブロンテ/岡田忠軒訳『嵐が丘』より引用
  • ヒースクリフは腕組みして炉の前に立ち、腹ぐろい考えにふけっています。 エミリー・ブロンテ/岡田忠軒訳『嵐が丘』より引用
  • この爺さまの血をけているだけに、則光の妻も朗らかな、邪気や腹ぐろさの少しもない女ではあった。 杉本苑子『続々今昔物語ふぁんたじあ』より引用
  • ずいぶん腹ぐろい腹を見せられた心地ではあったものの、宗家の彼にそむいたら一ぺんに身の破滅は知れていた。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • ちょうどそのころ、侯爵の腹ぐろい誘惑の手がついにその怖ろしさの全貌をあたしの目の前にあらわしたのです。 サド/澁澤龍彦訳『美徳の不幸』より引用
  • 男も、女も、子供も、すべてが彼の腹ぐろい情欲に供すべき恰好かつこうな獲物であって、犯した罪は数知れず、もしその勢力と金の力がなかったら、何度断頭台で首をちょん斬られる破目に立ちいたったか知れたものではない。 サド/澁澤龍彦訳『ソドム百二十日』より引用
  • 腹ぐろい慾心だとか、人に打ちあけない怨みだとか、そしらぬ顔をした憎しみの念だとか、そういうものが、それを温め育てている人間の意志のそとで、なんらかの力を発しないとは、だれもけ合えはしないだろう。 ハーン/平井呈一訳『東の国から』より引用
  • そんな腹ぐろいでたらめを信じてはだめですよ。 エミリー・ブロンテ/岡田忠軒訳『嵐が丘』より引用
  • 万一、そこまで計算しつくして、交竹院を幼将軍の身近からもぎ離すとしたら、企んだ者の腹ぐろさは言語に絶する。 杉本苑子『絵島疑獄(下)』より引用
  • この腹ぐろの裏切者め。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第一部) 地獄篇』より引用
  • ひじょうに狡猾こうかつで気むずかしく、はらぐろい人相にんそうのようでもあり、ばかに柔和にゆうわであたたかい相好そうごうのようにも見える。 吉川英治『神州天馬侠(二)』より引用