能わず

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  • 一日手紙やりしに向うの親の見るところとなりて少女返事する能わず。 山田風太郎『戦中派虫けら日記』より引用
  • もしこれが一状態に固定して更に他の対立に移る能わざる時は死物である。 西田幾多郎『善の研究』より引用
  • しかし人間はウェジェタチイフにのみ生くること能わざるものである。 森鴎外『なかじきり』より引用
  • これすなわち内に居て独立を得ざる者は外にありても独立すること能わざるの証拠なり。 福沢諭吉『学問のすすめ』より引用
  • 船には大砲三門を搭載とうさいせるが、いずこの国より来りしか考えるあたわず。 山田風太郎『海鳴り忍法帖』より引用
  • 何ゆえに人間に対して偉大なりとの感を起こす能わざることが滑稽であるか。 倉田百三『愛と認識との出発』より引用
  • 日々は過ぎ、時は死するとも、君が愛はわが心の裡に死すること能わず。 佐藤正彰訳『千一夜物語 05』より引用
  • 汪主席の死が新中国民衆にいかなる影響を及ぼすやは予想する能わず。 山田風太郎『戦中派虫けら日記』より引用
  • 侍臣が見て居る内、王の口より小さい獣一疋出て河を渡らんとして能わず。 南方熊楠『十二支考』より引用
  • あなたはお笑いになるかもしれないけれど、私は讚歎おく能わずなのです。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • アリナ嬢は、何事も云うあたわずしてし、何事も云う能わずして死せり。 夢野久作『押絵の奇蹟』より引用
  • 頼朝が容易に鎌倉を去る能わざりし事情は主としてここにあったのである。 喜田貞吉『奥州における御館藤原氏』より引用
  • かくいう僕などにはその十分一だも想像しあたわぬ。 新渡戸稲造『自警録』より引用
  • いかなる者も触れることかなわず、いかなる者もめいを下すことあたわざりし。 有沢まみず『いぬかみっ!07』より引用
  • しかしこれと格闘することは、自分の欲せざる所で、またあたわざる所である。 森鴎外『渋江抽斎』より引用
  • 同一の空間は二物によって同時に占有せらるる事あたわずとむかしの哲学者が云った。 夏目漱石『虞美人草』より引用
  • ここは、同じ者でなければ辿たどり着くことすらあたわぬ場所なのだ。 川上稔『AHEADシリーズ 04 終わりのクロニクル②〈下〉』より引用
  • そのいわゆる生を軽んじ死を忘るるというものも、人みなしかりというあたわず。 山田風太郎『忍法破倭兵状』より引用
  • 整えども、高く飛び遠く行くこと能わざるはこれ天なりとして止まん。 国枝史郎『正雪の遺書』より引用
  • しかも彼またこれをいかんともする能わず、ついにこの議定があったのである。 喜田貞吉『奥州における御館藤原氏』より引用
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