胸苦しい

全て 形容詞
177 の用例 (0.00 秒)
  • 眼を閉じてはいたが、先刻さつきほどの胸苦しさはもうなくなったようだった。 塩田丸男『天からやって来た猫』より引用
  • 彼女はそう思うと、その胸苦しさも忘れ、何か不思議な身慄みぶるいを感じた。 堀辰雄『菜穂子』より引用
  • 胸苦しさも感じないで息をし、足には二十年代のような力を覚えた。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 初め僕はただ意外な驚きだけを感じたが、やがて変な胸苦しさを覚えてきた。 豊島与志雄『公孫樹』より引用
  • 彼はなお何か言おうとしたが、ひどく胸苦しくなったので黙っていた。 ヘッセ/芳賀檀訳『漂泊の人(クヌルプ)』より引用
  • 「降りてくるわよ」ベルナールは心臓に手をあてて、胸苦しさを抑えた。 モーリアック/遠藤周作訳『テレーズ・デスケルウ』より引用
  • お顔を御覧になると胸苦しくばかりおなりになる院でおありになった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 京都にける梶井の生活は胸苦しいものであったことは否定できない。 梶井基次郎『檸檬』より引用
  • お喜和から離れた年月が胸苦しいような気持ちを伊三次にもたらした。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さんだらぼっち』より引用
  • その日は一日、矢代は今までに感じたことのない胸苦しさを感じた。 横光利一『旅愁』より引用
  • しかし、頭と心をしばらくそのように使ってみても胸苦しさは変らなかった。 開高健『(耳の物語2) 夜と陽炎』より引用
  • 何か彼に言葉を掛けたいと、わたしは胸苦しいほどにそう思った。 小川洋子『妊娠カレンダー』より引用
  • 胸苦むなぐるしくなるようななつかしさをたたえたその女の人と、リンネは出会った。 清野静『時載りリンネ!1 はじまりの本』より引用
  • 弥宵を美しいと思う気持とは反対に、香留の心は胸苦しさが強くなる。 泡坂妻夫『斜光』より引用
  • この小屋にはいるごとに、好奇心と尊敬を感じ、胸苦しい気持ちになるのだった。 ヘッセ/高橋健二訳『ガラス玉演戯(下)』より引用
  • 八代は、淳子と二人になると胸苦しさがこみ上げて来るのを感じた。 赤川次郎『招かれた女』より引用
  • 二度か三度通ううちにはあなただってもう胸苦しさなどほとんどもう感じないでしょう。 カフカ/中野孝次訳『審判』より引用
  • とにかくここにいると、なんとなく不安で胸苦しくなるのだった。 ルブラン/野内良三訳『ルパンの告白』より引用
  • 私は見るべからざるものを見たような気がして、窒息しそうに胸苦しくなった。 太宰治『列車』より引用
  • そういう気持ちで胸苦しくなりはじめたとき、ぼくはそのほうを振り向いた。 ヘッセ/常木実訳『デーミアン』より引用
  • 次へ »