胸の傷口

21 の用例 (0.00 秒)
  • 頻の傷はたいしたことないが、胸の傷口が新しい血を滲ませている。 福井晴敏『川の深さは』より引用
  • それだけでなく、胸の傷口きずぐちが火をいたようにいたみ出した。 雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス03 センチメンタル・ヴォイス』より引用
  • 一方の手で押えた胸の傷口からポタポタと血が滴り落ちていた。 森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』より引用
  • 同志のひとりが彼の胸の傷口をしらべ、「弾は心臓を通っている」と言いました。 桐生操『きれいなお城の怖い話』より引用
  • もっとも調べたのは胸の傷口だけ、刃の先が上の方を向いているのを確かめると、それ以上は見ようともしません。 野村胡堂『銭形平次捕物控 09』より引用
  • 一旦なおりかかった胸の傷口が復た破れて、烈しく出血するとはこの思いです。 島崎藤村『藁草履』より引用
  • 胸の傷口のところへ、外套にも穴をこしらえるためだった。 佐左木俊郎『熊の出る開墾地』より引用
  • 透き通るような白い手を胸の傷口のあたりへそっとのせ、空へ眼を向けてホンノリと眼眸まなざしを霞ませている。 久生十蘭『平賀源内捕物帳』より引用
  • 注意すべきことは、深山木の胸の傷口が、そのえぐり方の癖ともいうべきものが、かつての初代の胸のそれと酷似していたことが、のちに取り調べの結果わかってきた。 江戸川乱歩『孤島の鬼』より引用
  • 別の部屋では、ジョン・スティーブンズが、自らの手で負わせた拳銃による胸の傷口から血を流して、横たわっていました。 ビアス『ビアス怪異譚(1)』より引用
  • 同時に、寝室からそこへ運んでくるまで寝巻の端で押さえられていた喜平の胸の傷口からは、ふたたびどくどくと血がいて流れた。 佐左木俊郎『恐怖城』より引用
  • チュンセ童子が大烏の胸の傷口に口をあてました。 宮沢賢治『双子の星』より引用
  • つぶやきながら、正勝はふたたび喜平の胸の傷口をその寝巻の端で押さえ、寝室へと入っていった。 佐左木俊郎『恐怖城』より引用
  • そういえば、胸の傷口から血がふき出してはいたけれど、ズボンにはついていなかった、そして、いま調べてみると、彼が坐っていた椅子にも血はおちていないで、ただ吸取紙にこぼれてにじんでいるだけ。 クイーン/田村隆一訳『Zの悲劇』より引用
  • 蔦代の死体の胸には喜平の胸の傷口の血糊ちのりがべっとりとつき、蔦代の手の短刀が喜平の咽喉部いんこうぶに触れた。 佐左木俊郎『恐怖城』より引用
  • そのままなんとか秋葉の胸の傷口を塞ごうと縛った。 奈須きのこ『月姫 翡翠 true.txt』より引用
  • 抱き起こしておいて蔦代の手の甲をその上から握り、自分の力でその短刀を喜平の胸の傷口へ突き刺した。 佐左木俊郎『恐怖城』より引用
  • その間にも、胸の傷口からは、赤いエフェクト光がまるで噴き出る血液のように明滅を繰り返す。 九里史生『SAO Web 外伝05 圏内事件』より引用
  • 血がサッとほとばしると、いきなりあいつは私の両手を一つ手に握って、片手で私の襟髪をおさえ、むりやり、私の口をその胸の傷口に押しつけました。 ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』より引用
  • だが、まだ情欲の呪縛じゅばくから脱け出せずにふらつく萩生が止める暇もないまま、千明は、その心臓を自分の胸の傷口に押しこんだのである。 菊地秀行『妖戦地帯2 淫囚篇』より引用