胡散

全て 名詞 形容詞
119 の用例 (0.00 秒)
  • 昨夜連れこまれた時から、庸三は何か胡散うさんな気分をこの家に感じていた。 徳田秋声『仮装人物』より引用
  • 彼は私に軽く会釈をしたが、何か胡散うさんげに横眼で見るのだった。 松本清張『陸行水行 別冊黒い画集2』より引用
  • 三階の主婦がドアの外を通りかかり、胡散うさん臭げな眼差まなざしを投げていった。 夏樹静子『紅い陽炎』より引用
  • 声の方を振り向くと、六十前後の農夫体の男で胡散うさん臭げな視線を向けている。 森村誠一『野性の証明』より引用
  • あいつアもとからあたしを胡散うさんくさい眼でみて、いやな奴だったよ。 山田風太郎『明治十手架(下) 山田風太郎明治小説全集14』より引用
  • 儒者くずれで、胡散うさんくさい事を田襄子に吹き込んでいるとも聞いていた。 酒見賢一『墨攻』より引用
  • また今一人の巨人はある家族が連れて来たアルザス犬を胡散臭げに見降ろしていた。 ホーガン『ガニメデの優しい巨人』より引用
  • その男はそう言ってきよく引受けたが、胡散うさんな目をして笑っていた。 徳田秋声『あらくれ』より引用
  • 久蔵は自分が胡散うさんな行動をとってきただけに、断る理由を失った。 松本清張『かげろう絵図(上)』より引用
  • 今まで胡散臭うさんくさげに京重を見ていた殷雷の表情にするどさがもどった。 ろくごまるに『封仙娘娘追宝録・奮闘編03 名誉を越えた闘い』より引用
  • 彼女にとって言葉は多少とも胡散うさんくさく、だからこそそれを厳密に選ぶ。 森瑤子『別れの予感』より引用
  • 実際を云えば夕方近くに自分で自分を売り込みに来た少年をみんな胡散くさく感じたのだ。 きだ・みのる『道徳を否む者』より引用
  • 卯之吉の眼には、前田家下屋敷の前を通っていた胡散気うさんげな侍と医者の姿が浮んでいた。 松本清張『かげろう絵図(下)』より引用
  • 口にこそ出さないが、なんとなく胡散臭げに、小泉を捉えているようである。 津村秀介『紅葉坂殺人事件』より引用
  • 周囲にある胡散うさんくさい気配を感じるような日には、まっすぐこの旅館に行くのもいい方法である。 川上宗薫『感度の問題』より引用
  • 男は胡散うさん臭げな顔をして阿岸の門へ急いで行った。 小野不由美『十二国記 02 月の影 影の海(下)』より引用
  • 構えは解いたが、警戒心と胡散臭うさんくさげな視線を添えて、彼女を見据みすえる。 片山憲太郎『電波的な彼女01』より引用
  • 相沢には、女がこちらを胡散うさんと見抜いて、わざとじっと見つめていたような気がしたのである。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • 車掌と、馭者と、他の二人の旅客とは、胡散うさんそうに彼をじろじろ見た。 ディケンズ・チャールズ『二都物語』より引用
  • なるほど女たちの死は誰知る者もなかったが、夫の事件には、誰の目にも何かひどく胡散うさんくさい不公平な点があるようだった。 サド/澁澤龍彦訳『ソドム百二十日』より引用
  • 次へ »