肉の煮える

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  • 彼が肉の煮えるのを待っているうちに、その肉は半煮のまま私達の口の中に消えてしまう。 豊島与志雄『交遊断片』より引用
  • どこを貧乏風が吹くかと、部屋の中は甘味おいしそうな肉の煮える匂いでいっぱいだ。 林芙美子『新版 放浪記』より引用
  • 肉の煮える間、一升の濁酒は十一人の口をうるおしている。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • ガソリンや硝薬の臭いにまじって、肉の煮える異臭が、生存者の鼻をつき始めていた。 豊田穣『ミッドウェー戦記』より引用
  • 気味が悪くてたまらないけれども、ぐずぐず言えば、どんな目にうか知れたものでないから、神妙に言われる通りに世話していると、浪士らは寝たり起きたりして肉の煮えるのを待ち構えています。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • もう日が暮れて町の裏通りにはどぶ水のような夜がよどんでいたが、大野営地に似た駅前広場はかがり火や、叫び声や、肉の煮える匂い、魚の焼ける匂い、ひしめく群衆で、いきいきした力にみなぎっていた。 開高健『青い月曜日』より引用