聞き流すよう

12 の用例 (0.00 秒)
  • 夫は聞き流すように笑っていましたが、その眼の異様に光ったのが私の注意をひきました。 岡本綺堂『鰻に呪われた男』より引用
  • 運転しながら聞き流すような話ではない。 歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』より引用
  • それを川島は聞き流すように、眼だけをじろじろと藤兵衛の顔から足もとにまで当てていた。 松本清張『鬼火の町 新装版』より引用
  • いそがたちこめる岩の上に腰をおろした戦闘せんとう服の男たちは、それを聞き流すように黙って打ち寄せる波をながめている。 半村良『戦国自衛隊』より引用
  • わたしは、できるだけ、聞き流すようなふりをして、たずね返した。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・内田庶・中尾明訳『シャーロック・ホームズ全集(下)』より引用
  • ハルコはベティさんの言葉を聞き流すように椅子を立った。 山本道子『ベティさんの庭』より引用
  • わたしは前にアルゼンチンにいたことがあったので、多少とも喋ることができるし、親しみをますつもりでいってみたが、まるで聞き流すような態度だった。 三好徹『チェ・ゲバラ伝』より引用
  • しかし、横のものを縦にもしない次兄にすれば、ごろんと横になった腹をわざわざ立てるのすら面倒だったらしく、だんだん平気で聞き流すようになった。 森見登美彦『有頂天家族』より引用
  • 俊亮はそんな言葉に対しても、ほとんど聞き流すような態度でいたが、おしまいに、ひょいと忘れものでも思い出したかのように言った。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • しかし、珍田は、それらの声を聞き流すようにして、森村総務課長の席の方へ、近寄っていった。 源氏鶏太『天上大風』より引用
  • 私は聞き流すようにしてわずかにうなずき、硝子の向こうの外を眺めつつ、「来週あたり、桜も終わりね」とつぶやいた。 小池真理子『狂王の庭』より引用
  • 初めのころこそ、公造は息子の暴言をとがめたが、次第に不感症になって、このごろでは雑音として聞き流すようになった。 森村誠一『致死家庭』より引用