耳に聞える

49 の用例 (0.01 秒)
  • と子供の時に聞いた父の声がもう一度彼の耳に聞えて来るように思われた。 島崎藤村『新生』より引用
  • 落着いたつかさの声と一緒に受話器を置く音が、山代の耳に聞えて来た。 井上靖『崖(下)』より引用
  • 耳に聞えずとも、そのようすを見ていただけで、だいたいの察しはつく。 山田風太郎『秘戯書争奪』より引用
  • 彼が隣の部屋の女達の所に行って笑っているのが、クララの耳に聞えて来た。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』より引用
  • 走っている何人もの跫音あしおとがもう私たちの耳に聞えて来たのである。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』より引用
  • その音が誰かの耳に聞えてしまったのではないかと思った。 光瀬龍『東キャナル文書』より引用
  • 自然も人生も眼に見え耳に聞える、まさにその通りの姿以外のものではない。 小林秀雄『考えるヒント 3』より引用
  • 聞き馴れた、あまりにもよく聞き馴れた声が耳に聞えてきたのである。 ツルゲーネフ/佐々木彰訳『猟人日記(下)』より引用
  • その音は、どこにいても彼の耳に聞えて、はっきり鑑別出来るらしかった。 谷譲次『踊る地平線』より引用
  • 私の世界は手にさわるものと、耳に聞えるものと、においのするものとです。 武者小路実篤『愛慾・その妹』より引用
  • この言葉は、なんという異様なひびきで人の耳に聞えることでしょう。 ミュッセ/山本泰三訳『ガミアニ夫人』より引用
  • 男たちがグラスに酒をみたし、飲み、席を移す音が彼女の耳に聞えた。 レアージュ/鈴木豊訳『O嬢の物語』より引用
  • それは耳に聞える鳴る滝の音よりもはるかに大きいようであった。 半村良『となりの宇宙人』より引用
  • 片田舎らしいかわずの声が自分の耳に聞えて来ていると書いてよこした。 島崎藤村『新生』より引用
  • 口が開かないのに、自分が唱える名号がはっきり自分の耳に聞えた。 新田次郎『槍ヶ岳開山』より引用
  • そう言った父の声が、いまなお耳に聞えるような気がします。 三浦綾子『病めるときも』より引用
  • 実際にそこで起る音と、耳に聞えてくる音が違うものもある。 永六輔『遠くへ行きたい』より引用
  • 夫人の声と楽しそうな笑い声の遠のいて行くのが耳に聞えていた。 モーパッサン/新庄嘉章『ある女の告白』より引用
  • その風の音をつたわるようにして、か細い笛の響が確かに耳に聞えて来る。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • 彼女の聲には或る押へられた感情がこめられ、それは何よりも明らかに僕の耳に聞えた。 田畑修一郎『南方』より引用
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