翻然

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  • こう云った時には慶正卿は、既に一匹の野馬の背へ、翻然として飛び乗っていた。 国枝史郎『生死卍巴』より引用
  • ここにおいて、ぼくはなぜか翻然と、正しい蕎麦の食べ方を悟ったのである。 東海林さだお『食後のライスは大盛りで』より引用
  • わたしは翻然ほんぜんとわれに返り、義務を自覚したのは、そのときだった。 バローズ/佐藤高子訳『危機のペルシダー』より引用
  • 兵部は、にわかに考え深い目付になっていたが暫くしてから翻然ほんぜんとしていった。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • 私は翻然ほんぜんとして自分の愚かさに気がついたのです。 横溝正史『血蝙蝠』より引用
  • 打たれて地上へは倒れたが、隠し持っていた一腰を、引き抜くと翻然飛び上った。 国枝史郎『南蛮秘話森右近丸』より引用
  • と、翻然ほんぜんと悟り、闇屋に転向したと云うのだから、奇妙な男だった。 梶山季之『那覇心中』より引用
  • その時になって私は、われとわが身を窮地に陥れたということに翻然ほんぜんと気づいた。 バローズ『地底世界ペルシダー』より引用
  • とうさまこそわたし意見いけんいて翻然ほんぜんい、忠誠ちうせい赤心まごころ愛善あいぜんおこなひにちかへつてもらひたいものです。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 67 20080623』より引用
  • もっとも、このときは、翻然奮起ほんぜんふんきすべき一つの素因のためにお尻をどやされたのである。 海野十三『心臓盗難』より引用
  • 十分用心をしていたのだろう、旗二郎の太刀を横に払い、翻然斜めに飛びのいた。 国枝史郎『怪しの館』より引用
  • 瞼花となって現われるあの幻が、何に由来するか、僕は翻然として覚ることが出来たのだ。 横溝正史『真珠郎』より引用
  • 若し女が死ぬ間際に生について翻然として悟る処があったら、彼女は立派な思想家ではないか。 小林秀雄『考えるヒント 3』より引用
  • そのときわれわれは翻然ほんぜんと悟ったのである。 東海林さだお『食後のライスは大盛りで』より引用
  • 蟹の長男は父の没後ぼつご、新聞雑誌の用語を使うと、「翻然ほんぜんと心を改めた」今はなんでもある株屋かぶやの番頭か何かしているという。 芥川龍之介『トロッコ・一塊の土』より引用
  • と、自分をも顧みて、翻然ほんぜんと、朝倉家の城下へ帰ったのである。 吉川英治『新書太閤記(三)』より引用
  • 沢庵の鉄槌てっついに感じ、法情の慈悲に泣いて、翻然ほんぜんと人生に薄眼を開いて志を起したのも、この血の力である。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • すべり止めの最後の大学もすべったと分った日の、暗い思いの夜の食膳の場で、ぼくは翻然ほんぜんと悟った。 胡桃沢耕史『女探偵アガサ奔る』より引用
  • 恋に破れた若侍が、翻然ほんぜん心を宗教に向け、人間の力のあたう限りの難行苦行に身をゆだねてから、五年の歳月が飛び去った。 国枝史郎『神州纐纈城』より引用
  • この上はみずから重井との関係を断ち翻然悔悟ほんぜんかいごしてこの一身をば愛児のためにささぐべし。 福田英子『妾の半生涯』より引用
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