繊細の精神
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ヨーロッパでは長く、「幾何学的精神」という言葉が厳密さを重んじる数学の王道ともいうべきあり方とされた。「幾何学的精神」という用語はパスカルによって導入された哲学用語であり、ユークリッド幾何学に見られるように、少数の公理形から全てを演繹するような合理的精神をさし、逆に全体から個々の原理を一挙に把握するという意味の「繊細の精神」の対義語として与えられた。また、エジプト王プトレマイオスが幾何学を学ぶのに簡単にすます道が無いかという問いに対しユークリッドはそんな方法はなく、「幾何学に王道無し」と言ったことからより一般に「学問に王道なし」との言葉も生まれた。
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誇大妄想狂に近い、気ちがいじみた野望の持主だったが、そのやり口は冷静で、正確で、まったく正気であった。しかも、ヨーロッパや日本の犯罪者に特有な、あの繊細の精神を土足で踏みにじってしまうような、大陸民族的な豪放さと野放図さとが見られた。これはじつに異例のことである。
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