縦し

全て 副詞
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  • しそれが何物でもないにしろ、その外に私の採るべき態度はないではないか。 有島武郎『惜みなく愛は奪う』より引用
  • し何処かに置きわすれて取りに往くにしても、無造作に問ふことが出来る。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • しやあなたの方で纏った物を出したところで、 どうせ見物はこわして見るのですからな。 森鴎外『ファウスト』より引用
  • しその人は自ら感じたる歌を善き歌と思ひたりとも、他の人必ずしもそを善しとは思はず。 正岡子規『人々に答ふ』より引用
  • し出来るにしても、それは己の望む所では無い。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • しかししやそんな風に根本の観念は生れ変って来るかも知れないとしても、宗教上に寺院の破壊が大事件たいじけんであると同じわけで、固まった道義的観念の破壊も大事件に相違ありません。 リルケ・ライネル・マリア『家常茶飯 附・現代思想』より引用
  • けだし去年の花はしまったく散りおわっても、根さえ枯れずに健全なれば。 新渡戸稲造『自警録』より引用
  • 父はしや愚であつたにしても、若し智者に親近することが出来たなら、自ら発明する所があつたのかも知れない。 森鴎外『津下四郎左衛門』より引用
  • わたくしはしや先生の怒に触れて破門のはづかしめを受けようとも、今一度説いて見ようとおもつた。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • 此の三人の生命を通じ、しそこにそれぞれ天稟の相違はあつても、何と云つてもおのづからひとつ流の交感がある。 萩原朔太郎『月に吠える』より引用
  • 又縦しやその間に情偽じょうぎがあるとしても、相当の手続をさせるうちには、それを探ることも出来よう。 森鴎外『山椒大夫・高瀬舟』より引用
  • しや二洲の怒がはげしかつたとしても、其妻なほは必ずや姉の愛児のために調停したことを疑はない。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • なぜと云うに、しやねてことわって見たい情はあるとしても、卑怯ひきょうらしく退嬰たいえいの態度を見せることが、残念になるにまっているからである。 森鴎外『青年』より引用
  • 余は聊かながら直接に余の父から伝えられた余の財産が有るから、縦しや遺言を書き替えられても別に苦痛とは思わぬが、茲で其の旨を云うのは却って叔父の気に障るか知らんなど、取つ置いつ思案して右左とこうの挨拶も口には出ぬ。 黒岩涙香『幽霊塔』より引用
  • 父はしや預言者たる素質を有してゐなかつたにしても、つひに 〔consacre's〕 の群に加はることが出来ずに時勢の秘密をうかゞひ得なかつたのは、単に身分が低かつたためではあるまいか。 森鴎外『津下四郎左衛門』より引用
  • 縦しや王位よりも貴い宝にせよ、既に人間の搾滓と為った余に取っては何の必要もない、余は全く塔の底の宝を、手にも附けずに捨て置いて立ち去る積りである。 黒岩涙香『幽霊塔』より引用
  • 矩之にさきだつて狩谷氏に来た豊島屋の子三右衛門は、しや矩之より長じてゐたとしても、既に国を配すべき少年であつたとすれば、其よはひの懸隔は甚だ大くはなかつただらう。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • 縦しや秘密の場所へ隠すにしても、是では遙かに犬猫に劣る仕向だから、若し余が茲を脱け出る事が出来れば必ず此の者を連れて出よう、夫が出来ずば此の者と共に留まり自分の手で傷わって遣ろうと、余は今までに覚えぬほど惻隠の心を起した。 黒岩涙香『幽霊塔』より引用
  • しや蘭方に長の取るべきがあつても、世を挙げて漢方に背き蘭方に向はしむるは危険だと思惟し、自ら範を天下に示さうとせられたのである。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • この御歌は、「人は縦し思ひ止むとも」と強い主観の詞を云っているけれども、全体としては前の二つの御歌よりもむしろ弱いところがある。 斎藤茂吉『万葉秀歌』より引用
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