終生忘れること

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  • 私は、そのときの胸のときめきや感動を終生忘れることがないだろう。 山口瞳『酒呑みの自己弁護』より引用
  • 親自身が飢えていた時代に、子供を飢死にさせた親はその傷を終生忘れることはないだろう。 阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』より引用
  • 終生忘れることのできない秘密であり、決してえることのない傷口である。 森村誠一『夢の原色』より引用
  • 同じ年ごろの友だちに私を紹介するときの彼女の目の輝きは、私が終生忘れることのできないものの一つである。 ミラー/大久保康雄訳『南回帰線(上)』より引用
  • 眠ることなく過ごしたあの夜のことを、終生忘れることはない。 ドイル・アーサー・コナン『まだらのひも』より引用
  • このときの深い嫌悪感を終生忘れることがなかった。
  • 一度受けた恨みは終生忘れることのできぬ男だ。 横溝正史『悪魔の設計図』より引用
  • それから先は野上にとって終生忘れることのできそうにない屈辱の時間であり、日日であった。 内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』より引用
  • けれども終生忘れることのできないのはふと自分に返つたとき、芝居を終へた人形の額に汗のジットリ滲んでゐるのを見出したのでした。 坂口安吾『夏と人形』より引用
  • このことは、私が自分の感情を偽つてゐない証拠に書き添へるのですが、私個人としては、終生忘れることの出来ない事実です。 岸田国士『偉大なる近代劇場人』より引用
  • ただ、そのときの薄暗い部屋の光景と、怒りと絶望に満ちた腹の底から絞り出したようなカツの声だけは、終生忘れることのできないものとして、彼女の記憶の中に深く刻み込まれた。 深谷忠記『房総・武蔵野殺人ライン』より引用
  • 長島が一塁ベースからベンチヘ戻ってくるときの泣き笑いの顔を私は終生忘れることがないだろう。 山口瞳『草野球必勝法』より引用
  • 私は終戦の勅語を深川の焼け残ったアパートの一室で聞いたが、このときの気持を終生忘れることができない。 日本経済新聞社『私の履歴書』より引用
  • また徳満寺という寺で、間引き絵馬を見て、終生忘れることの出来ない衝撃を受ける。
  • 滋養物じようぶつをとるように、と病人にむかって諄々じゅんじゅんと説いていた彼の如才ない忍耐強さを、私は終生忘れることができないだろう。 モーム/龍口直太郎訳『月と六ペンス』より引用
  • 第三には子楚さまはもし華陽夫人さまによって嫡嗣にたてられたならば、その重恩に感じて、終生忘れることなく益々お慕いになることは明らかだからでございます。 駒田信二『中国妖姫伝』より引用
  • 妻の自殺未遂について徳山道助には終生忘れることのできない、そして妻を赦すことのできない思い出があった。 柏原兵三『徳山道助の帰郷』より引用
  • 魔力というのは、生れつき君江の肌には一種の温度と体臭とがあって、別に技巧をろうせずとも一度これに触れた男は終生忘れることの出来ない快感を覚えるという事である。 永井荷風『つゆのあとさき』より引用
  • このときのことを、〈セレーネ〉号のひとびとは、いくら長生きしようと終生忘れることはあるまい。 クラーク『渇きの海』より引用
  • そのスタンディング・オベーションと、ウォーという地鳴りのような興奮の渦の中に立ちながら、杉本は「終生忘れることができないほどの感動を覚えた」という。 宮田親平『ハゲ、インポテンス、アルツハイマーの薬』より引用