終生変ら

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  • この人達は終生変ることのない精神的な愛情をかわしたなんて書いてありましたっけ。 島崎藤村『新生』より引用
  • この二人は終生変ることの無い精神的な愛情をかわしたとした文句の彫りつけて掲げてあった白い大理石なぞはまだ彼の眼にあった。 島崎藤村『新生』より引用
  • 私も議会でこれの保証人となり、新しく選ばれた王に対して終生変らぬ忠節を誓ふやう立会つて来たところだ。 シェイクスピア/福田恆存訳『リチャード二世』より引用
  • 彼れをして終生変らぬ執著を持たしめる女は無かつただけで、必ずしも世の介を軽薄と云ふべきでないと云つてある。 与謝野晶子『註釈与謝野寛全集』より引用
  • それはまして阿部先生ともなれば、心の中の終生変らない大きな葛藤かつとうであったろうと推量するのである。 林望『書薮巡歴』より引用
  • 井崎は、十六歳年長の妻を終生変ることなく熱烈に愛し続けたというアメリカの推理作家の話を知っている。 山口瞳『人殺し(下)』より引用
  • 「意識して背筋をまっすぐに伸ばし」というあたりに、終生変らなかった彼の歩き振りが彷彿ほうふつとする。 高井有一『立原正秋』より引用
  • それを彼は眼に浮べて見て、終生変ることの無かったというあの僧侶と尼僧とのような精神的な愛情が、東洋風に肉を卑しむ心から果して生れて来るものだろうかとも考えるように成った。 島崎藤村『新生』より引用
  • と書き残しているし、此の見方考え方は終生変らなかった。 志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』より引用
  • 終生変らなかった川端康成への尊敬と愛着の念が、既にきざしていた事が判る。 高井有一『立原正秋』より引用
  • あの名高い中世紀の僧侶ぼうさんは弟子であり情人である尼さんと終生変ることのない愛情をかわしたというばかりでなく、死んだ後まで二人でまくらを並べて、古い黒ずんだ御堂の内に眠っていた。 島崎藤村『新生』より引用
  • 殊に「社会のどこかの隅で」云々の句は伊達ではなく、或いはこれが彼の終生変らぬ根本信条だったともいえるのである。 河上徹太郎『日本のアウトサイダー』より引用
  • スイスのシャフハウゼンの旅舎の娘ティルダ・ヘックに会い、終生変らぬ心の友となった。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • 少女にたいする結城信一の関心は、終生変らなかったようにおもう。 吉行淳之介『犬が育てた猫』より引用
  • うちとけず距離を保ちつつも、しかも折々の風情ふぜいにつけてやさしい情愛を示す、そんな仲であってこそ、男も女も終生変らぬ愛を抱き得るのだ、と源氏は思った。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • このホームズ物を契機に「ストランド誌」とコナン・ドイルは長く続く接触を持つことになるのだが、同誌に対する彼の信頼は終生変らなかったという。 河村幹夫『われらロンドン・シャーロッキアン』より引用
  • エンゲルスと共に終生変らぬマルクス夫妻の仲間となったワイデマイヤーとの交際もはじまった。 宮本百合子『カール・マルクスとその夫人』より引用
  • これは終生変らなかった。 角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』より引用
  • 亀井先生は、人も知るごと圭角けいかく甚だ鋭きお人柄で、一度はその講筵にはべり又は学恩に浴しながら、ふとしたことで逆鱗げきりんに触れて破門もしくは絶交のようになった人も少なくないのであるが、森先生ばかりは、終生変らぬ良友だった。 林望『書薮巡歴』より引用
  • 級友にすぐれた人物が多く、詩人ロングフェロー、後のアメリカ大統領フランクリン・ピアス、終生変らぬ友情であらゆる支援を惜しまなかった海軍士官ロバート・ブリッジなどがいた。 ホーソン/鈴木武雄訳『七破風の屋敷』より引用