終に彼

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  • 終に彼は冗談を云って女達を笑せたり、妙な手つきで其処にあった鼓を叩いたりした。 池宮城積宝『奥間巡査』より引用
  • 彼を玩弄ぐわんらうし彼を狂乱せしめ、つひに彼をして精神的に殺したり。 石橋忍月『舞姫』より引用
  • 吾れ其然る所以を知らずして、終に彼れの為に化せらる。 山路愛山『詩人論』より引用
  • が、事態は終に彼を動かしてしまった。 宮本百合子『日は輝けり』より引用
  • 時々羽毛の触る微かなカサカサいう音がするだけで、雌は終に彼の傍に戻って来なかった。 宮本百合子『白い翼』より引用
  • 然し、生きるにつれ、彼を取りかこむ人生の波瀾と悲喜が彼のドゥシャーを呼びさまし、呼びさまし、終に彼をして書かしめた。 宮本百合子『モスクワ印象記』より引用
  • 此の潜める生来の彼の高貴な稟性は、終に彼の文学から我が文学史上に於て曾て何者も現し得なかった智的感覚を初めて高く光耀させ得た事実をわれわれは発見する。 横光利一『新感覚論』より引用
  • ついに彼が命は亡びて土に帰るべし。 遠藤周作『沈黙』より引用
  • 然れども終に彼れに対して悪声を放つものなきは、彼を以て与に楽むべからざるも、相信頼するに足るの人なりと為すに由れり。 鳥谷部春汀『明治人物月旦(抄)』より引用
  • 彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は軽侮を招き、好親かえつて破れ、終に彼の制を受くるにいたらん。 草柳大蔵『特攻の思想 大西瀧治郎伝』より引用
  • 否らずして猥りに彼れに倣ひなば、國體は衰頽し、風教は萎靡ゐびして匡救す可からず、終に彼の制を受くるに至らんとす。 西郷隆盛『遺訓』より引用
  • 彼の強大に畏縮し、圓滑を主として、曲げて彼の意に順從する時は、輕侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん。 西郷隆盛『遺訓』より引用