細細

全て 副詞
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  • いろいろと買物があったでしょうが、あの婦人たちは細細こまごまとした金でいつも面倒な目にあっていました。 クリスティ/松本恵子訳『アクロイド殺人事件』より引用
  • でもおかげさまで、細細ながらも暮らしていますわ。 プーシキン/高橋包子訳『スペードの女王・大尉の娘』より引用
  • 僕はそんな細細した事迄ハッキリ覚えては居ませんが、成る程そう云い付けたようにも思います。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 細細と灯が洩れるその家から、供を連れた宮内が出て来たのは、五ツ過ぎだった。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
  • それが、細細と家の中や身のまわりを片付けるようになった。 泡坂妻夫『蔭桔梗』より引用
  • 七日なぬかの月が細細ほそほそと 高い屋根からのぞけども、 なんぼ柳はさびしかろ。 与謝野晶子『晶子詩篇全集』より引用
  • 細細と軒行燈のきあんどんが照らすその店の前に、小花屋の手代清助がいた。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
  • 己は大体、以上に述べたような意味を、細細とKに語った。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 細細と収穫があっても、そこから税を納めねばならん。 小野不由美『十二国記 06 風の万里 黎明の空(上)』より引用
  • 聲は細細としてゐて抑揚は何もない。 横光利一『榛名』より引用
  • その都度、家政婦さんではなかなか気がつかない、細細としたところを片づけてくれるので、内心大いに助かっていたという。 片山恭一『雨の日のイルカたちは』より引用
  • おすえはこの町で指折りのおしゃべりで、それにもう片方の隣は、年寄り夫婦が細細とやっている絵草紙屋なのだから。 藤沢周平『日暮れ竹河岸』より引用
  • 弘前から持って来た古本を売って細細と食いつなぎながら絵を描いていたかれは、あるとき、新町の角の鍛冶屋のまえで、荷車に腰かけて絵を描いている一人の若者を見かけた。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • 竹茂という名前の通り、集落の周囲には竹が生い茂っており、住人はたけのこ、竹細工に竹炭、山でれる猪の肉などを収入源として細細と暮らしているという。 鳥飼否宇『中空』より引用
  • 細細ながら、息を吹き返した緒方が、東京に帰り、予定通り女との間にけりをつけ、身軽になって、さてと居ずまいを直してから約半年の後、今の妻、芳枝と知り合った。 尾崎一雄『暢気眼鏡』より引用
  • 津軽では凶作のことを、古語の飢渇をなまってケガズというが、秋がすぎて農家が細細と蓄えていた保有米も底をつくと、その通りの飢渇状態が、あちこちに現出した。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • 星眼朦朧として細細たる汗は香玉の顆を流し、酥胸蕩漾して涓涓たる露は牡丹の心に滴る。 張競『恋の中国文明史』より引用
  • いまも藩の上士が馬を預ける厩があり、そこで生まれた馬を調練する仕事、または馬術の稽古などが細細とつづけられているが、たえず馬蹄の音がとどろいていたむかしの活気はなく、馬柵はところどころで朽ちていた。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • 義母がくなったら、夫婦が細細食えればいい。 泡坂妻夫『蔭桔梗』より引用
  • ということになると、寺子屋の師匠やはかない仲裁屋の口銭稼ぎで、細細と日日のかてを得ている北見や平四郎は、まずその任ではない。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
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