細かしい

全て 形容詞
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  • 二人は事務員に帳簿を持ってこさして、長いあいだ細かしいことを話し合っていた。 徳田秋声『足迹』より引用
  • が何しろ相手は細かしい商人なんだからと思ひ返した。 葛西善蔵『浮浪』より引用
  • それで當時の人は其の細かしい規則を記憶しなければならぬ。 内藤湖南『弘法大師の文芸』より引用
  • 子供に対して細かしい理解のない老人の手に扱われて泣いている子供の声は、傍に見ている笹村の頭脳あたまに針を刺すように響いた。 徳田秋声『黴』より引用
  • こういう細かしいことは、いずれまたお目にかかれます折に。 宮本百合子『道標』より引用
  • それで文官試驗に應ずる爲には、細かしい詩の規則を知らなければならぬ。 内藤湖南『弘法大師の文芸』より引用
  • 根気が強くて、どんな細かしい事でもコツコツとやって居た。 宮本百合子『ひととき』より引用
  • 御維新のあとのごたごたが納まっても、なかなかこまかしいことは何時いつまでも残っていたのであろう。 長谷川時雨『旧聞日本橋』より引用
  • 余り細かしいことまでわしにきにくるな。 吉川英治『新書太閤記(三)』より引用
  • 負ひきれもせぬ家の内の生活に対する責任だつて、細かしい仕事だつて、云ひたい事一つ云はずに我慢してゐるのだつて、皆んな逸子の苦労は其処に根があるのだとしか逸子には思へなかつた。 伊藤野枝『惑ひ』より引用
  • 二人の間にあったことのこまかしい点は、僕の記憶きおくから消えうせていますし、またよしんば覚えているにしたところで、そんなことを、だれ面白おもしろがるでしょう? ツルゲーネフ・イワン『はつ恋』より引用
  • こまかしいことには無頓着むとんちゃくな須磨子の話しをした。 長谷川時雨『松井須磨子』より引用
  • そのような細かしい事にまで気がつくようになりましたのも、度重なる兵火をくぐって参りました功徳くどくでもございましょうか。 神西清『雪の宿り』より引用
  • そのやうな細かしい事にまで気がつくやうになりましたのも、度重なる兵火をくぐつて参りました功徳くどくでもございませうか。 神西清『雪の宿り』より引用
  • 細かしい規則でありますけれども、それを知らぬと云ふと、當時の試驗の模樣も分らず、又當時の詩の作り方も分らぬのであります。 内藤湖南『弘法大師の文芸』より引用
  • そしてわたしの美女に対するこまかしい観賞、きりきざんだ小論はそうした書にしるしておいた。 長谷川時雨『明治美人伝』より引用
  • 細かしくいへばこの最小劇場の土地は、辨慶橋の中あたりの靜かなところ、長椅子の三ツ四ツをおき、坐るとも腰かけるとも隨意で二階もなにもない。 長谷川時雨『むぐらの吐息』より引用
  • だが、はっきりと気がつけば、豹一自身いまいましいことにちがいないこの恋情に就ては、細かしく説明しない方が、賢明かも知れない。 織田作之助『青春の逆説』より引用
  • 木口こそ真新しいが、殺風景な客間に導かれたお初、皺ばんだ着物をいくらか苦にして、すんなりと坐ったが、相手は、そんな細かしいところまで気のつく男でもなさそうだ。 三上於菟吉『雪之丞変化』より引用