細々しい

全て 形容詞
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  • それからあった細々こまごましたことを説明する気もないし、語ることも出来ない。 牧野修『ファントム・ケーブル』より引用
  • コゼットが大事にしていた細々した婦人用の器物は、皆持ってゆかれていた。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 私のききたいのは、ただ自分の好奇心の満足のため、少しばかり細々しいことを耳に入れたいだけなのだ。 三上於菟吉『自転車嬢の危難』より引用
  • 前者においては文学の領域は極めて単純で、ほとんど韻文に限られていたがその韻文がいかに細々しい形式にわかれていたことであろう。 平林初之輔『『心理試験』を読む』より引用
  • そこでは外的事件の進行が大切なのであって、それと関係のない細々しい描写は、それがどんなに文学的にすぐれていても、結局探偵小説として効果を減殺する役割しか演じない。 平林初之輔『現下文壇と探偵小説』より引用
  • 細々こまごましい台所道具のようなものは買うまでもあるまい、古いのでよければと云うので、小人数に必要なだけ一通り取りそろえて送って来た。 夏目漱石『門』より引用
  • 非常にあさましう、つめたく思ふかも知れぬが、そなたのことは忘れたのではないからなどといつもよりも細々しくやさしく筆を走らせてゐるのを窕子は見た。 田山花袋『道綱の母』より引用
  • そして立って来て、私のいじっていた細々した機械の部分品をのぞきこんで、 「あなたは機械類をほんとうにお好きだと見えますね」といった。 クリスティ/松本恵子訳『アクロイド殺人事件』より引用
  • ミィフィがいるはずだが、彼女も数人の知人にばれ、なにか細々しく動き出したという。 雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス12 ブラック・アラベスク』より引用
  • 彼女が、ここに置いたと思い定めて居た細々したものが、ここにはなくて案外な隅っこで見つかることはこれ迄も珍しくなかった。 宮本百合子『斯ういう気持』より引用
  • 君の今度の歌は、なんだか細々しく痩せて、少ししやがれた小女こをんなのこゑを聞くやうである。 斎藤茂吉『釈迢空に与ふ』より引用
  • 秋から冬にかけてにょきにょきと延び上がった細々した体には、春の精のような豊麗な脂肪がしめやかに沁みわたって行くのが眼に見えた。 有島武郎『或る女』より引用
  • 多計代は、伸子が脱ぐ薄いブラウズや可愛いレース飾りのついた細々したものを、いちいち手にとって眺めた。 宮本百合子『伸子』より引用
  • 衣裳の襟から花の茎のように、白く細々しく鮮かに、頸足えりあしが抜け出していることも、紋也の眼には見てとれた。 国枝史郎『娘煙術師』より引用
  • 変な様子をした二、三人の者が、邸の周囲をさまよったり、夜陰堀の中へ石を投げたり、突然大勢の笑い声が、明け方の夢を驚かしたり、そういったような細々しい変事は、幾度となく起こっては消えた。 国枝史郎『名人地獄』より引用
  • 世間では、法廷に於ける被告の態度や答弁や見解が、細々しく新聞紙によって報道された結果だとも云っているが、もしそれが本当ならば、「減刑運動」を宣伝し煽動した功績は殆んど専ら新聞紙に帰するわけだ。 戸坂潤『社会時評』より引用
  • 細々こまごましい手紙の内容は省略する。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 続けて、鍋の中にシチューが出来ているとか、三食分は冷凍してあるとか、トンカツを揚げておいたとか、大根サラダが作って冷やしてあるとか、ハムとべーコンとソーセージを買っておいだとか、その他、生活に関する細々しだことが書き並べてあった。 麻生俊平『ザンヤルマの剣士』より引用