紅い帯

17 の用例 (0.00 秒)
  • 髪は油気の薄い銀杏いちょうがえしに結って、紺飛白こんがすり単衣ひとえものに紅い帯を締めていた。 岡本綺堂『綺堂むかし語り』より引用
  • 紅い帯こそ見えぬが、何かまた娘どもの声らしい。 北原白秋『蜜柑山散策』より引用
  • 一つにしてすみの方に置いた洋燈ランプの光は、お鶴が白い単衣ひとえだの、お俊が薄紅い帯だのに映った。 島崎藤村『家』より引用
  • 八丈柄はちじょうがらの着物に、紅い帯をした小むすめは、女あるじをみつめた。 三上於菟吉『雪之丞変化』より引用
  • 「十日ばかり前に来たときに、その娘は麻の葉絞りの紅い帯を締めていなかったかね」と、半七は訊いた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • そのせいの高いすらりとした後ろ姿は、その紅い帯とともに私の目にいつもありありと描き出された。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • いつも午後三時ごろの、日ざかり過ぎの静かな埃っぽい時、彼女のやや明るい紅い帯が、そのすっきりした高い姿とともに寺領の長い廊下の中に現われた。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 娘は十七、八らしい、髪は油気の薄い銀杏返いちょうがえしに結って、紺飛白こんがすり単衣ひとえものに紅い帯を締めていた。 岡本綺堂『磯部の若葉』より引用
  • 白地の浴衣ゆかたに、この頃はやる麻の葉絞りの紅い帯は、十八の娘をいよいよ初々ういういしく見せた。 岡本綺堂『両国の秋』より引用
  • 宗仁のまわりには、やはり七々尾ななお家の戦闘着、袖丈そでたけのない黒い着物にあかい帯、はかまを着こんだ男たちが、数十人、いた。 西野かつみ『かのこん 第10巻 ~おわりのはじまり~』より引用
  • 信心参りのためでもあろう、親子ともに小ざっぱりした木綿のあわせを着て、娘は紅い帯を締めていた。 岡本綺堂『鷲』より引用
  • いずれも、白い着物に紅い帯を締めて、下にやはり白い、ズボン状に足首を絞った袴を穿いていた。 西野かつみ『かのこん 第11巻 ~アイはぼくらをすくう!~』より引用
  • 肩がきだしのそでがない黒い着物に、はかま穿き、あかい帯を締めたたくましい男たちが、腕組みして立っている。 西野かつみ『かのこん 第10巻 ~おわりのはじまり~』より引用
  • 黒の、袖がなくすそ膝丈ひざたけまでしかない、いわばノースリーブのワンピースといったかたちの着物をまとい、腰には紅い帯を締めている。 西野かつみ『かのこん 第12巻 ~ちずるメリーゴーラウンド!~』より引用
  • あかい帯だけが目立ってあざやかであった。 海音寺潮五郎『天と地と(二)』より引用
  • 格好自体は七々尾家伝統の戦闘着である、袖丈そでたけのない黒い着物に、あかい帯、はかまといった姿で、上に毛皮のコートを羽織ってはいたが、どうにも寒い様子だった。 西野かつみ『かのこん 第10巻 ~おわりのはじまり~』より引用
  • 紅い帯を胸から巻き、派手な藤色に厚く白で菊を刺繍した半襟をこってり出したところ、章子の浅黒い上気のぼせた顔立ちとぶつかって、醜怪な見ものであった。 宮本百合子『高台寺』より引用