紅いもの

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  • 窓の外でひょっこりと動いた紅いものにも彼は全く気付いていなかった。 榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 第1話』より引用
  • 真次郎は一度沙羅に、なくしたリボンの代わりに紅いものを贈っていた。 畠中恵『アイスクリン強し』より引用
  • 紅いものといっては、お冬さんはちらりともつけていなかった。 泉鏡花『雪柳』より引用
  • この異様な風態の上に裸の右肩先に、返り血だろう、紅いものをつけている。 三好十郎『斬られの仙太』より引用
  • その左乳房にナイフの柄が突っ立っていて、柄元のあたりにぬめるような紅いものがあった。 峰隆一郎『殺人急行北の逆転240秒』より引用
  • この異様な風態の上に裸の右の肩先に、返り血だろう、紅いものを着けている。 三好十郎『天狗外伝 斬られの仙太』より引用
  • 咳込んだ口を抑える手巾ハンカチの中に紅いものを見出さないことはまれだったのである。 中島敦『光と風と夢』より引用
  • 紅いものと云へば唇だけである。 林芙美子『晩菊』より引用
  • たとえば、あかいものを見ると、それだけで苦しいくらいに動悸どうきする。 久世光彦『陛下』より引用
  • 反射的にあてた手に、紅いものがついているのを見て、ようやく子懐はきゃっとひと声、女のようなかん高い声で悲鳴をあげた。 井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』より引用
  • 紅いものが斜めに地面へ叩きつけられたのを、ライは見た。 菊地秀行『吸血鬼ハンター別巻01 D-昏い夜想曲』より引用
  • その紅いものが、女の帯か、小袖の模様の一部だとわかったのは、市松がその女性をつれて、片手に駒の手づなをひきつつ、だいぶこっちへ近づいて来てからのことだった。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用
  • あの時見た、目の裏の紅いものは幻影ではなく、切り落とされたわたしの首が、空中を旋回しながら振りまく鮮血だったのか。 近藤史恵『凍える島』より引用
  • ただ、鬼泣きの亀裂の縁のところに、なにやら紅いものが、ぽっちりと芥子粒けしつぶのようにみえていた。 三浦哲郎『真夜中のサーカス』より引用
  • 雪面に紅いものが無数に飛び散る。 佐藤大輔『皇国の守護者2 名誉なき勝利』より引用
  • 色素が非常に薄く、鼻の色がピンク、瞳の色が紅いものが多く、アルビノに近い毛色である。
  • 口のなか一杯にあふれた紅いものを、ぶーっとふき出しながら、爆弾を落とすと、彼の機は、海面めがけて落ちて行った。 豊田穣『ミッドウェー戦記』より引用
  • 漆原の後頭部から紅いものと白いものが飛び散った。 佐藤大輔『皇国の守護者2 名誉なき勝利』より引用
  • 時刻が時刻なので、二等の室内はまばらであったが、そのまばらな中に紅いものや、白いものや、きらびやかな色が沢山ゆらゆらとしているので、這入ったとたんに彼は覚えず眼を見張った。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 富士春は、少し崩れて、紅いものの見える膝へ三味線を乗せて、合の手になると、称めたり、戯談じょうだんをいったりして、調子のいい稽古をしていた。 直木三十五『南国太平記』より引用
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