粗末な卓子

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  • あちこちに粗末な卓子、腰掛けなど数多ありて、集会所に当ててある。 林不忘『安重根』より引用
  • それは水野の前の粗末な卓子の上に落ちた。 大藪春彦『野獣死すべし』より引用
  • 私が初めて訪問した時にダーウィンの『種原論』が載っていた粗末な卓子テーブルがその後あしを切られて、普通の机となって露西亜へ行くまで使用されていた。 内田魯庵『二葉亭余談』より引用
  • 応接室だろうか、日当りはいいが、窓掛カーテンも何もない、頗る殺風景な部屋で、粗末な卓子テーブルと椅子が二三脚あるばかりだ。 大倉燁子『黒猫十三』より引用
  • そこの、柏樹の大木のもとの粗末な卓子に倚って、粗末な茶をすすっていると、精神の疲労はたちまち癒えるし、元気な者は恋を語ってもよかろう。 豊島与志雄『北支点描』より引用
  • その家は、たった一間きりで、家財としては、二台の織り物の機械と、粗末な卓子テーブル一脚と、すっかり擦り切れた敷物があるだけであった。 フランス/岡野馨訳『舞姫タイス』より引用
  • 薄暗いランプの蔭に隠れて判然解はっきりわからなかったが、ランプを置いた小汚ない本箱の外には装飾らしい装飾は一つもなく、粗末な卓子に附属する椅子さえなくして、本箱らしい黒塗のげた頃合ころあいの高さの箱が腰掛ともなりランプ台ともなるらしかった。 内田魯庵『二葉亭余談』より引用
  • 店の土間は三坪ばかりで、粗末な卓子と椅子を置き、紙張りの天井には、雨漏りの汚點が出來てゐると云つた佗しいかまへで、自分達の部屋も六疊一間で、軍隊毛布を、破れた疊に敷き、小さい電氣コンロの炬燵を置いた風情のない部屋であつた。 林芙美子『崩浪亭主人』より引用