粒々辛苦

全て 名詞
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  • そしてせっかく粒々辛苦の財産をジャンジャン選挙に使いはじめたのですね。 坂口安吾『選挙殺人事件』より引用
  • 男って、自分の命の次には粒々辛苦の家が大事だから、すっとんで帰って来るわよ。 森禮子『モッキングバードのいる町』より引用
  • 酒ものまず、女遊びもめつたにやらず、粒々辛苦の数万円であつたのである。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
  • この短い言葉の背後には勝の後半生を貫いた新生国家造営の粒々辛苦があった。 吉田満『戦中派の死生観』より引用
  • 戦後ゼロから始めて、粒々辛苦して、高度成長の頂点で働き盛りを迎えた。 吉田満『戦中派の死生観』より引用
  • ここまででも粒々辛苦のあとは兎に角、察せられるのであります。 岡本かの子『仏教人生読本』より引用
  • 山本は技術本部長のとき、粒々辛苦して飛行機国産の途をひらいた経験がある。 草柳大蔵『特攻の思想 大西瀧治郎伝』より引用
  • いかに粒々辛苦したところで、第一人者にはなれっこないわ。 C・D・シマック『マストドニア』より引用
  • いわゆる『粒々辛苦の末に開拓した経済的基礎』が、水泡に帰するだろう。 黒島伝治『武装せる市街』より引用
  • 粒々辛苦して開発したブラジルの土地や家を売り払い、身のまわり品をもってサントスの港にやってきて、日本の連合艦隊がくるのをきょうかあすかと待ちうけたのである。 大宅壮一『炎は流れる3 明治と昭和の谷間』より引用
  • それが粒々辛苦のすえ、やっとものになりかけてきた。 横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 上』より引用
  • それにしても、彼が世のなかでいちばん愛し、かつ大事に思っていたのは、粒々辛苦、あらゆる手をつくして手に入れた自分の金であった。 ドストエフスキー/北垣信行訳『罪と罰(中)』より引用
  • わしは粒々辛苦のあげく、ようやくこの発見に至り着いたので、その苦労はやがてそのうちお前も知ることであろう。 佐藤正彰訳『千一夜物語 06』より引用
  • ご存知のようにアリスチッドが目的に達するまでには粒々辛苦を味わったわけだよ。 アレクサンドル・デュマ/鈴木豊訳『赤い館の騎士(上)』より引用
  • 粒々辛苦の末、やっと兜首を三つも挙げたのに、捨ておけというのかと、功名心に燃えた三十二歳の私は怒りで体が震える思いだった。 佐々淳行『謎の独裁者・金正日 テポドン・諜報・テロ・拉致』より引用
  • 粒々辛苦、長らく仕えて来た配所の家人たちは、ふたりの姿を見て欣し涙を抑えきれなかった。 吉川英治『源頼朝(一)』より引用
  • 倹約家のシャルル五世王が粒々辛苦して集めた重い金銀財宝も幾ばくか浪費されてしまつた。 リラダン『殘酷物語』より引用
  • 粒々辛苦りゆうりゆうしんくして手に入れた土地と家を無残に失った悲しみと怒りを、眼に涙を浮べて訴える中年男の顔の、クローズアップもあった。 勝目梓『私設断頭台』より引用
  • 昨日といへば農家の仕事を眺めてゐると、粒々辛苦といふ言葉を感ぜずにはゐられない、まつたく粒々辛苦だ。 種田山頭火『行乞記』より引用
  • そして、その過程で婦人が負うてゆく文化性というものは、その国の社会の歴史が婦人にもたらしている実に複雑な条件とからみ合いつつ、粒々辛苦の形で護られ、成長させられてゆかねばならない。 宮本百合子『婦人の文化的な創造力』より引用
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