端然と

全て 副詞
274 の用例 (0.01 秒)
  • 後ろの席は二人の男性に挟まれるようにして、原田が端然と坐っている。 胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇1 警視正天山南路を行く』より引用
  • 可也君が牛の口を取りながら、帽子を脱いで、母の方に端然と礼をした。 壇一雄『リツ子 その愛・その死』より引用
  • しかし葉之助は気にも掛けず端然と坐って膝に手を置いた。 国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』より引用
  • ミン大統領は二階右手の執務室で、大きな机を前に端然と待っていた。 近藤紘一『サイゴンのいちばん長い日』より引用
  • 八畳の書斎の中央に、一閑張かんばりの机を前にして父は端然と坐つてゐた。 久米正雄『父の死』より引用
  • まだ端然と姿勢を崩さずに、刀自は、まっすぐ伊沢の眼を見つめていた。 中井英夫『とらんぷ譚』より引用
  • わたしからひとつおいて隣の席に、センセイはいつものように端然と座っていた。 川上弘美『センセイの鞄』より引用
  • そしてその視線は、端然と姿勢を崩さぬ光秀に、次第に集注して行った。 三浦綾子『細川ガラシャ夫人』より引用
  • 硬い唐筵の上に、しびれをきらして端然ぢつと坐つて居なければならなかつた。 加能作次郎『世の中へ』より引用
  • その上に端然と坐っているのは、三十四、五の人物であった。 国枝史郎『銅銭会事変』より引用
  • その先、破壊され開けられた窓の外に、長身の男が端然たんぜんと一人、浮いていた。 高橋弥七郎『灼眼のシャナ 第01巻』より引用
  • いや、手をつけないばかりか、端然と畳の上に正座しつづけていたらしいのである。 梶山季之『現代悪女伝・欲望の罠』より引用
  • われわれは、正坐して端然と焼香するような身分ではないのである。 吉田満『戦中派の死生観』より引用
  • その長い間を彼らは端然と襟を立て、言葉もなく待っていた。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • うしろの見すぼらしい二輪の牛車には、さびしげな孔子の顔が端然たんぜんと正面を向いている。 中島敦『弟子』より引用
  • かれは端然と坐ってそして私を正面に見た。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 振りむくと、優雅なこの部屋の主は、端然と坐って鼻毛を抜いている。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • 精一郎だけが、きっちり一隅に坐って端然と、父や叔父の動作を見ている。 子母沢寛『父子鷹 上巻』より引用
  • 端然と椅子に腰を下ろして庭を見ている。 小野不由美『十二国記 05 東の海神 西の滄海』より引用
  • そして、そのうえに端然と座っているのが、なんとこれが石地蔵ではないか。 横溝正史『人形佐七捕物帳 11』より引用
  • 次へ »