立身出世をする

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  • すでに彼は立身出世をした人物、ひなびた東北の村には用のない男だったからである。 北杜夫『楡家の人びと (上)』より引用
  • 虫のことを思えば、今後いよいよ努力を重ねて、立身出世をしなくてはならない。 養老孟司『脳の見方』より引用
  • そんな事より今や彼女は自分が江戸へ出て行って立身出世をした時の事を空想に浮かべているのであった。 国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』より引用
  • ここに集まっている地方貴族は暮らしに足る財産をもつだけで、立身出世をするほどにはもっていない。 ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』より引用
  • 異常な立身出世をしたものの、生まれがよくないので、心の底に一種の劣等感がつきまとっていたからであろう。 大宅壮一『炎は流れる3 明治と昭和の谷間』より引用
  • 立身出世をするには弁護士になるよりほかはないということであったが、なお悪いことに、教会づきの弁護士になれ、おまえは弁舌がたつからというのであった。 カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』より引用
  • この世で名利を得ること、いわゆる立身出世をすることが、幸福なことだと勧めるものがある。 ラッセル/日高一輝訳『幸福の獲得について』より引用
  • 立身出世をしていくうちに、神父はある地所を半分買った。 スタンダール『赤と黒』より引用
  • 願いの筋も、よいしゅ取りをして立身出世をしたいとか、武芸の上達をすみやかならしめたいとかうのが多い。 南條範夫『駿河城御前試合』より引用
  • 一般庶民が平和を愛するのはいつの世も変りはないが、槍一筋で立身出世をし、戦争を飯よりも愛した連中が戦争に疲れてきた。 坂口安吾『家康』より引用
  • また彼が精力家で、プライドをもち、立身出世をして苦境を打開しようとしていることも耳にしていた。 ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(上)』より引用
  • しかし、涙で女を釣るやうな男が、学問をして立身出世をしたら、それこそ、天下に害をなすだらう。 岸田国士『歳月』より引用
  • 貧しい少年が立身出世をした後、かつて自分が属していた階級を軽蔑するという物語の主人公が、コナリーであった。 伊佐千尋『検 屍 M・モンローのヘア』より引用
  • 加奈子は入内じゆだいし、父親の少納言は家格を越えた立身出世をすることが出来たかも知れない。 安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(下)』より引用
  • 立身出世をする人物は子供の時分から粗衣粗食に甘んじて常に楽しく励む者である、といふ風なことをいつも祖母から教へられてゐた。 牧野信一『鞭撻』より引用
  • そのために、身をていしてそれらフェラリオたちと接触して、立身出世をするものやかたきを討つもの、その他あらゆる目的を達成しようとするものは、跡を絶たなかった。 富野由悠季『オーラバトラー戦記 07 東京上空』より引用
  • してみると、器量相当以上に道楽をして来た私なんぞは、この世の仕合せ者でございましょう、下手に立身出世をして窮屈な思いをするよりは、金助は金助らしく道楽をしていた方が勝ちでございましょう。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 明治の御代に、一躍立身出世をした薩摩商人の血と、小さな領地を治めていた貧乏貴族の血とが、私の体をこしらえあげた。 久坂葉子『灰色の記憶』より引用
  • 荒木村重は、きわめて軽い武士であったのを、信長によって、とりたてられ、異数の立身出世をした武将であった。 柴田錬三郎『決闘者 宮本武蔵(中)』より引用
  • この動乱の時代に、何とか浮かびあがり立身出世をしたいという熱情は、彼らばかりではなく、勤王浪人にもある。 池波正太郎『幕末新選組』より引用