立身出世
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名詞
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贔負目は恐ろしいものだ。清はおれをもって将来立身出世して立派なものになると思い込んでいた。その癖勉強をする兄は色ばかり白くって、とても役には立たないと一人できめてしまった。
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明治末期の青年の成長を描いた作品である。当時は、主人公のように地方の人間が立身出世を目指し多数上京していた。作者は一青年の目を通して日露戦争後の日本社会を批評している。
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その名声を聞いて紀州侯が千石の禄を以て招聘した。人間の身分が固定して立身出世の難しい頃に千石といったら大変なことである。しかも禄は世襲なのである。
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それが彼の野心となり、更にエゴイズムにもなっていた。立身出世は自分に当然約束されているもののように思っていた。街のビヤホールは若い人たちで賑わっていた。
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本来なら、あなたにたいするわたしの愛が、わたしを助けて、あらゆる困難を乗り越えさせてくれていなければならないところでした。そして、その愛が、ついには、あなたをも立身出世させていたはずでした。たといこの村においてでなくとも、どこかほかの土地でね。
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この小さな地方と、この県公署などは、おれの前にそびえている功名の高い山にのぼる第一歩にすぎないのだ。おれが望みどおりに立身出世したなどと兄たちに思われては困る。息子を引き立ててくれと、たよってこられてはかなわんからな。
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村回りを軽く見るわけでなくとも、小木の人物、経歴からみればあきらかな左遷である。それは小木慶三郎が立身出世の道からはずされたことを意味していた。郷方勤めから藩政の要職を占める道がないではないが、それはもう三十になっている小木にとっては、目もくらむほどに遠い道であるはずだった。
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ただ一人だけ、得意げに酔った家臣の名前を報告した者がいたが、直定は後で「余の傍に置く人材ではないな」と不快を示した。自身の立身出世のために同僚を売るような行為を卑しんだとされる。
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マイホーム主義だよ。家庭の平和と立身出世主義が息子を武力闘争に追いこんでいるわけだ。
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現に千人に余った門下は、官学という権威に屈したではないか。己れの心、己れの好みをすてて立身出世の道を選んだではないか。「吾事已んぬ」がこのときの感慨であった。
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しかし私は今まで王朝を支えてきた、たくさんの役人たちの道の上にいます。名もなき彼らは立身出世とは縁がなかったかもしれません。彼らは常に王府を監視し、不正を糺し、そのせいで王宮を去ったこともあったでしょう。
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集団強盗の手先をつとめる浮浪児の一人が、顔は猿に似ているが、智恵がある。しかるべく立身出世して天下をとったのが豊臣秀吉という先輩なのである。同じような浮浪児の一人が、小坊主に仕立てられたが、寺を逃げだして、油の行商をやって小金をもうけ、大名にとりいって武士となったが、主人を殺して城と国を盗んでしまった。
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一生の方向ったって、私ゃそのころから立身出世ってえやつがきらいでね。
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また気性の激しいカスターはしばしば騒動を起こし、退学を警告される事も少なくなかった。しかし幸運な事に南北戦争の勃発が彼に立身出世の機会を与える結果となった。在学中に南北戦争が勃発、卒業を一年繰り上げて騎兵少尉に任官、第一次ブルランの戦いでは第2騎兵隊の士官として初陣を飾った。
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竜太にとって、坂部先生の生き方は人間としての真に尊い生き方に思われてならなかった。竜太はいわゆる立身出世など、ちらりとも思い浮かべたことはなかった。そして願いどおりに教師となった。
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おのれの名を売ろうというのでもない。わが一剣をもって立身出世をしようというのでもない。
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おねだりに応じてくれる可能性がある。男がのちに立身出世でもしようものなら、またなにか見返りがある。
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