立ち所に

全て 副詞
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  • それが官憲かんけんに知れると、立ちどころに君は殺人魔として捕縛ほばくされるところだった。 海野十三『恐怖の口笛』より引用
  • と一声口にすれば、隊長室に接した部屋で待機している彼が立ち所に私の部屋にはいって来る順序になっていて、私は必要な用事は彼を通してどのようにでも按配あんばいができたからである。 島尾敏雄『魚雷艇学生』より引用
  • その湯に大蛇神は浸ると立ち所に傷が癒え力が漲ってきた。
  • 出来合いの平和主義も、意のままにならないので、立ち所に憤怒ふんぬの本相をあらわす気とみえる。 吉川英治『三国志』より引用
  • わしの申すことたがうにおいては神罰立ち所に至るぞ。 菊池寛『屋上の狂人』より引用
  • 立ち所に帰する者七百人に及んだが、領内の不穏を察して居た有馬藩では、之が逮捕に、松田兵右衛門以下二十五人をして、船に乗じて赴かしめた。 菊池寛『島原の乱』より引用
  • 寧ろ又私を立ち所に裏切るには違いない。 金史良『光の中に』より引用
  • 年商五億円以上の企業でしたら、帝都データバンクと各支店ともオンラインで直結してますから端末を叩けば業績などのデータが立ち所に出てきますが、結婚式場といっても、小規模な個人営業なものですから。 高杉良『金融腐蝕列島(上)』より引用
  • 時々ホテル、お寺という想念が雲母うんもの如くぎらぎらと光を帯びて正面に塞がるけれど、立ち所に又激しい砂風におおいまくられてしまう。 金史良『天馬』より引用
  • 大路の人々は立ち所に酒甕で二人を打つた。 横光利一『碑文』より引用
  • どの宿場、どの問屋場に立寄っても、赤穂浅野の名を出せば、昔も今も変りなく、駕籠かごでも馬でも立ち所に調えてくれます。 池宮彰一郎『四十七人の刺客(上)』より引用
  • なにがさてお城に奥方のないは、釣鐘のない撞木と同じという訳で、奉行がこの世に望むものがあったとしたら、奥方を迎えるという一事のほかにはなく、もしもアゼエの奥方が兎や角、返事を渋ったなら、自分にはこの世からあの世に移るばかりしかないと、立ち所に嫁取りの儀を切望いたされた。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第一輯)』より引用
  • されば立ち所に神罰を蒙って、瞬く暇に身を捨ちょうでの。 芥川竜之介『妖婆』より引用
  • かつて、ビクトリア女王からレゾリュート号で贈られたマホガニー製の通称レゾリュートデスクに歩み寄るまでの束の間、アヤセのその小さな疑問は、立ち所に、ある確信へと変わって行った。 大石英司『B-1爆撃機を追え』より引用
  • 丁度其処へ帰つたパーシユーズは、国王の前に立ち塞がり、「約束通りメヂューサの首をお目にかけよう」といひさま、不意に王の目に前に差し出すと、王の五体は立ち所にすくんでそのまゝ石と化して了つた。 小酒井不木『毒と迷信』より引用
  • というのも、浦上が言うところの「子供騙し」みたいな偽アリバイなど、立ち所に崩れると思われたからである。 津村秀介『大阪経由17時10分の死者』より引用
  • 或は僧院の五隅に放火してやろうと思い、或は院主を何処かへおびき出して、チアンネット解放の書類に署名するまで、折檻してやろうなどとも考え、立ち所に消え失せるさまざまの空想を心逞しくした。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第三輯)』より引用
  • ただし、天上皇帝の御罰は立ち所に下ろうぞよ。 芥川竜之介『邪宗門』より引用
  • 孔明は百余座のいかだに乾いた柴を満載させ、夜中、水に馴れた五千の兵をすぐって、北原を襲撃させ、魏の主力がうごくのを見たら直ちに筏に火をつけて下流へ押しながし、敵の浮橋を焼き立て、西岸の夏侯軍を捕捉し、また立ち所に、渭水の南岸へ兵を上げて、そこの魏本陣を乗っ取らんという画策を立てた。 吉川英治『三国志』より引用