空を彩る

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  • 太陽は、その時、そのすがたを没していて、残照が、西の空を彩っていた。 柴田錬三郎『われら九人の戦鬼 (中)』より引用
  • 南の空を彩った殺戦の嵐に、戦闘団の将兵は目を奪われた。 榊涼介『ガンパレード・マーチ 15 山口防衛戦4』より引用
  • 沈みゆく太陽が一瞬空をいろどるように、彼女の文学活動も晩年近くに絢爛けんらんと開花した。 マンスフィールド/江上照彦訳『園遊会』より引用
  • 比奈子はくつろいだ気分になって、空を彩る火の花を眺めた。 板東眞砂子『死国』より引用
  • 澄み切った真冬の空を彩る満天の星も、微少な氷のかけらのように見える夜だった。 宮部みゆき『模倣犯 下』より引用
  • 月は中天に白く、星も蒔絵まきえしたように空を彩っていた。 平岩弓枝『江戸の娘』より引用
  • 彼にとって砂金など、空を彩る装身具にすぎないのだろう。 犬村小六『とある飛空士への追憶』より引用
  • あくるから、日暮ひぐがたになって夕焼ゆうやけが西にしそらいろどるころになると、三郎さぶろうほうへとあこがれて、ともだちのれからはなれてゆきました。 小川未明『空色の着物をきた子供』より引用
  • 日中の暑さはそのままでも、もう見飽きもしたし見るのが嫌にもなってきた、雷を呼び寄せる入道雲に代わり、ひと筋ふた筋の綿雲が空を彩る。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
  • 朝の空を彩る銀色のリボンと、同じように海上を飾る緑色のリボンとの中を、船は進んで、ハーウィッチの港に着いた。 直木三十五『青玉の十字架』より引用
  • 哀しいほどに軽く小さくなった沙耶の躯を抱きしめたまま、僕は空を彩る輝きに魅入られて、ただ澎湃ほうはいと泣き続けた。 虚淵玄『沙耶の唄 BADEND』より引用
  • 門口に立って、仰ぐ武蔵の頭上に、秋の薄らを受けて、あかく色づいた甘い実が、たわわに、空をいろどっていた。 柴田錬三郎『決闘者 宮本武蔵(中)』より引用
  • 関根重蔵は、それにも屈せず、ついに、十五段にわかれて空をいろどる花火を、つくりあげた。 柴田錬三郎『岡っ引どぶ 巻三』より引用
  • シノンはしばし言葉を失い、リアルブラックの空を彩るさまざまなスペクトルの光点と、その間を川のように流れる星船の残骸に見入った。 九里史生『SAO Web 03』より引用
  • お盆の空を彩る豪華な花火と、それを背景に大堰川に流される約千個の灯ろうが真夏の情緒を誘う。
  • 空を彩る光のベールは。 谷瑞恵『伯爵と妖精 第12巻 紳士の射止めかた教えます』より引用
  • この敬うべきキーズルこそは、四季を平等となし、樹木に緑の冠を戴かせ、走りゆく水を流し、牧場に青々とした毛氈をひろげ、ゆうべと曙にはこれに緑の外套を纒わせ、あしたと夕の薄明に空を彩る淡い色調をば、巧みに混ぜ合わすのである。 佐藤正彰訳『千一夜物語 05』より引用