空しい音

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  • 権堂は手を口に当てて小さく咳払せきばらいをしたが、これも空しい音に聞こえた。 二階堂黎人『奇跡島の不思議』より引用
  • 怪物のあごが勢いよく閉じられたが、歯はがちりと空しい音を立てた。 山本弘『妖魔夜行 戦慄のミレニアム(上)』より引用
  • あとはそれきりにツーンという切れた電話の空しい音が鳴った。 松本清張『事故 別冊黒い画集1』より引用
  • が、そのたびに拳銃はカチリ、カチリとむなしい音をたてるだけだった。 半村良『獣人伝説』より引用
  • 空になった右手にはべったりと血糊ちのりがつき、そこに握っていたはずのグロッグは空しい音を立てて床面を転がり飛んでいく。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.2 「王たちの狂宴」』より引用
  • どうやら食事がすんだばかりらしいイリヤ・ペトローヴィチの言葉は、たいていはむなしい音となって彼のまえにこぼれおちていたのだった。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』より引用
  • 主を失くした小銃が大きな音を立てて鋼鉄の階段にぶつかると、むなしい音を立てながら後を追って滑り落ちて来る。 楡周平『マリア・プロジェクト』より引用
  • しばらく受話器を見つめ、プー、プーという空しい音に耳を傾けてから、義男は木田を振り返った。 宮部みゆき『模倣犯 上』より引用