空しい日

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  • 蒸気船が故障しており、修理まで空しく日を送る間に再びクルツの噂を聞く。
  • 今はもう議諭して空しく日を費やすべき時ではございません。 海音寺潮五郎『さむらいの本懐』より引用
  • 空しい日が幾日か過ぎて、いよいよ年の瀬も押しつまってきた。 吉川英治『鳴門秘帖』より引用
  • しかし、少年たちは、むなしく日を送りはしなかった。 ヴェルヌ/波多野完治訳『十五少年漂流記』より引用
  • 戦争責任といえば、このころのフルトヴェングラー自身にとっても、戦犯として一時活動を停止させられ、スイスでむなしく日を送っていた日も、まだそう遠い過去のことではなかったのである。 吉田秀和『世界の指揮者』より引用
  • 古賀の危惧を裏書きするように、二日三日と、空しく日が過ぎた。 西村京太郎『夜の脅迫者』より引用
  • 私は町端れの家から、一丁場を汽車に乗つて河のほとりの農家の離れへ通ひ詰めてゐたが、空しい日ばかりがつゞいてゐた。 牧野信一『病状』より引用
  • 薫さんはもだえながらむなしく日を過すより仕方がなかった。 志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』より引用
  • 円形の池のまわりに散らばったおびただしい鉄製の椅子が、空しく日に焼かれている。 芥川比呂志『決められた以外のせりふ』より引用
  • ワーレンは、帝国軍がつぎの補給を待って空しく日を送ることに異議をとなえ、独自の作戦行動案をたててラインハルトにそれを上申じょうしんした。 田中芳樹『銀河英雄伝説 05 風雲篇』より引用
  • 空しく日を過ごす龍馬に、高次が懸念を口にした。 二宮隆雄『海援隊烈風録』より引用
  • 開け放しになった戸が、むなしい日の光を、書斎の入口に送って、縁側えんがわに幅四尺のさびしさを感じた時、向うのすみで急にヴァイオリンをこする音がした。 夏目漱石『永日小品』より引用
  • フランス軍の多数はドイツの捕虜となり、いくらかはダンケルクからイギリスにのがれ、いくらかは「非占領地帯」にのがれ、いくらかはアフリカ戦線の連合軍に加わり、またいくらかはパリに「敗残兵」として空しく日を過していた。 鈴木明『リリー・マルレーンを聴いたことがありますか』より引用
  • 臼淵候補生は砲術士兼衛兵副司令を拝命したが、相次ぐ敗報をよそに、空しく日が過ぎるのを数えるほかなかった。 吉田満『鎮魂戦艦大和(上)』より引用
  • 師友に乏しく、むなしい日を送っている。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用