空しいもの

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  • 私ひとりは、精神的に大変元気だが、ひとりの力など空しいものである。 高見順『敗戦日記』より引用
  • しかしこの空しいもののために、私は私の最後の力を振り絞りたいのだ。 外村繁『澪標』より引用
  • 魅力があるすべてを空しいものとして、 主のいけにえの血に捧げます。
  • それはかつて自然に隷属していた不安な生に劣らず空しいものである。 内田隆三『社会学を学ぶ』より引用
  • 同時に、この仕事がどれほどもろく、空しいものであるかを思い知った。 山本弘『審判の日』より引用
  • これがまだ立っていたもう一頭のなおも前進しようとする努力を空しいものにする。 アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(3)』より引用
  • なにもかもがむなしいものとしか考えられなくなるあの憂鬱ゆううつが襲ってきそうであった。 海音寺潮五郎『天と地と(四)』より引用
  • しかし恋人との旅で一人寝とは少々空しいものである。 赤川次郎『幽霊列車』より引用
  • 病気になってからと云うもの、過去の抽象的な中性の知識はむなしいもののような気がした。 ジッド/石川淳訳『背徳者』より引用
  • 何の希望だか自分でも分らない、むなしいものだけど。 福永武彦『風土』より引用
  • けれども、尚私はすべての事件のなりゆきは、一として、私に空しいものではないことを思う。 宮本百合子『日記』より引用
  • 服がそれほどむなしいものに見えたのだった。 フレドリック・ブラウン『73光年の妖怪』より引用
  • その事件を中心に昭和十年頃の千日前の風物誌を描こうという試みをふと空しいものに思う気持が筆を渋らせていたのだ。 織田作之助『世相』より引用
  • すると暗闇で吹かす煙草のように味のないむなしいものが、彼の内部へも立ちめて来た。 福永武彦『海市』より引用
  • それでは、これまで耐えてきた自分の人生は、一切、むなしいものになってしまう。 城山三郎『打出小槌町一番地』より引用
  • すべての努力がむなしいものとなったことを知った時、不意に自分の内部がからっぽになってしまったような空虚さを覚えた。 沢木耕太郎『一瞬の夏』より引用
  • あるいは、父親の気持は、私がここに集められた鏡の運命を嘆くのと同じように、空しいものだったのだろうか? 林田清明『博多にて』より引用
  • 男の人生というものは、何かむなしいものですね。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • 信仰を破り失う時に、キリスト教は空しいものとなり、なんの効果もないものとなります。 チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(下)』より引用
  • 愛する者がおらず、たった一人生きるのは空しいものだ。 パトリシア・コーンウェル『証拠死体』より引用
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