穢らしい

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  • でもあんなきたならしい田舎者の女と、話し合うなんて、まあ真平ご免だわ。 アプレイウス/呉茂一・国原吉之助訳『黄金のロバ』より引用
  • 人間はみんな穢らしいもの、というように徹底して考えることは、彼にはできなかった。 武田泰淳『快楽』より引用
  • つまり賢蔵さんという人には、自分以外の人間はすべてきたならしくて不潔に思えて仕方がなかったのです。 横溝正史『金田一耕助ファイル02 本陣殺人事件』より引用
  • アフリカにもどったときも、ギニアから来た穢らしい黒人女以外に、幼い息子の世話をさせようとはしなかったからだ。 ラヴクラフト全集4『03 「故アーサー・ジャーミンとその家系に関する事実」』より引用
  • そういう表現で話しあうのが、きたならしいことに思われた。 武田泰淳『快楽』より引用
  • 材料のいい悪いはとにかく、味はとにかく、何よりもきたならしい感じがしてはしもつける気になれなかったので、本郷通りにある或る料理屋から日々入れさせることにした。 有島武郎『或る女』より引用
  • 留置場で柳の見た宮口の顔は、ひげも穢らしく生えていたし、黄色くむくんでいた。 武田泰淳『快楽』より引用
  • 靄山の生きてゐた頃から古びて見すぼらしかつた借家ですから、それから二十年も経つた今の穢らしさは想像が出来ませう。 薄田泣菫『質屋の通帳』より引用
  • またたとえ、穢らしいものであるにせよ、穢らしいものについて穢らしく語ることは、不必要なことだと思われた。 武田泰淳『快楽』より引用
  • またたとえ、穢らしいものであるにせよ、穢らしいものについて穢らしく語ることは、不必要なことだと思われた。 武田泰淳『快楽』より引用
  • そういう空地へ貧民窟のような、きたならしい小家がゴチャゴチャと立ち、狭い露路が無数に通っているかと思うと、草の生えた小広い空地などが、随所にできていたりした。 国枝史郎『娘煙術師』より引用
  • むさいのむさくないのって、なんかきたならしい男だったな。 矢作俊彦『リンゴォ・キッドの休日』より引用
  • 入浴をすましたあとであったにせよ、彼は自分の肉体の一部が、やはりきたならしいものに思われ、その「一部」と自分の口が直結するのを好まなかった。 武田泰淳『快楽』より引用
  • すべての穢らしさが、現実的につよく作品の中に描かれているが、その穢なささえ、よごれた少年の顔のようにやっぱりその地は、人生のよろこびで輝やいている。 宮本百合子『作者の言葉(『貧しき人々の群』)』より引用
  • 彼がそれに気が付いたのは、下板橋とわらびとの間の松並木の街道をスタスタ歩いている時で、何気なく見ると自分と並んできたならしい爺さんが歩いている。 国枝史郎『大鵬のゆくえ』より引用
  • それから風呂へ入るとき、風呂桶のフチや洗桶やをよくよく気をつけ、きたならしいバチルスを目になど入れぬよう、本当に気をおつけになって下さい。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • その晩も冬至の柚湯で仕舞湯しまいゆに近い濁った湯風呂の隅には、さんざん煮くたれた柚の白い実が腐った綿のようにきたならしく浮いていた。 岡本綺堂『綺堂むかし語り』より引用
  • 己のような罪人の脳裡には、さぞかし穢らしい思想の数数が、蛆虫の如く一杯に群がって居るのだろうと想像する人があったら、何卒どうぞ己が今迄に発表した創作を見てくれ給え。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • その晩も冬至の柚湯で、仕舞湯に近い濁った湯風呂の隅には、さんざん煮くたれた柚の白い実が腐った綿のようにきたならしく浮いていた。 岡本綺堂『ゆず湯』より引用
  • きたならしい場所から逃げ出すようにして、青年は、玄関に脱いだ下駄を、あらあらしくつっかけていた。 武田泰淳『快楽』より引用
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