私は甚だ

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  • そのような状態を幾度か重ねたあと、私は甚だ恐ろしい思いを味わった。 島尾敏雄『魚雷艇学生』より引用
  • 私は甚だ厄介やつかいな隊員を預かったものと思わないわけには行かなかった。 島尾敏雄『魚雷艇学生』より引用
  • これはまるで図書館のようだ、と私は甚だ感心した。 林望『テーブルの雲』より引用
  • 誰れも彼もことごとく汚水の層を馬の如く着用しているのかと思うと私は甚だ気の毒に思えてならない。 小出楢重『大切な雰囲気』より引用
  • その点はいいとして、私は甚だ感心しなかった。 山田風太郎『魔群の通過』より引用
  • 私は甚だ間の悪さを感じた。 松本泰『日蔭の街』より引用
  • その日、私は甚だ不調で、座っているのがようやくだった。 吉行淳之介『犬が育てた猫』より引用
  • 私は甚だ原告たる元右衞門の申條を認めぬ判決だと思ひます。 桑原隲蔵『支那の古代法律』より引用
  • いったい何を書こうとしたのかと問われるなら、私は甚だ心惹かれる極めて単純なものを書こうとしたのだが、それが思うように成功しなかったのだと答えよう。 サンド/宮崎嶺雄訳『魔の沼』より引用
  • と私は言ふが、女がとりあはないのにも理由があり、私は甚だ嫉妬深く、嫉妬といふより負け嫌ひなのだ。 坂口安吾『いづこへ』より引用
  • だから一緒に旅行することは余り好ましくなく、そのあいだ中私ははなはだ無愛想に振舞い、自分のしたくないことなどみんな妹にさせたものだ。 島尾敏雄『魚雷艇学生』より引用
  • 今日のこの派の人々の言う通りであるとすれば、孔子以来二千数百年の間に生きていた中国・朝鮮・日本のほとんど全部の人は愚昧ぐまいで、今日のその派の人々だけが賢く正しいということになりますが、そんないい気な議論にたいしては、私は甚だ警戒的です。 海音寺潮五郎『寺田屋騒動』より引用
  • 私ははなはだ面白くないといったふうに言った。 泡坂妻夫『11枚のトランプ』より引用
  • 或る日の午前十一時頃、書き惱んでゐる急ぎの原稿とその催促の電報と小さな時計とを机の上に並べながら、私は甚だ重苦しい心持になつてゐた。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • 私は甚だ早熟だったが、新聞にしばしば出ている広告で「ハート美人」というのが、どうしてもわからない。 吉行淳之介『犬が育てた猫』より引用
  • の調子で、とぼけ切らなければならぬ、とも思うのだが、私ははなはだ不器用で、うまく感情をおおい隠すことが出来ないたちなのである。 太宰治『作家の像』より引用
  • が、それの出し手が宗吉であるだけに、私は甚だくすぐつたい思ひと共に、一種の感慨に打たれない訳に行かなかつた。 宇野浩二『質屋の小僧』より引用
  • そもそも魚雷艇なるものがそれまで海軍にはなかった新設の部門であって、教官たちでさえ速成訓練を受けたばかりというその状況には、試行に伴うどことはないゆるやかさが漂っていて、私は甚だ気に入っていた。 島尾敏雄『魚雷艇学生』より引用
  • 愛情の最頂点に於て私は最も卑屈たらざるを得ないゆゑ、また愛情の最頂点に於て私は甚だ軽卒な気分に駆られて愛人を冒涜し軽蔑に耽ることを常とした記憶があります。 坂口安吾『女占師の前にて』より引用
  • 「うっちゃり」にも相撲上ではキマリがあるところが、私は甚だおもしろいと思う。 坂口安吾『明日は天気になれ』より引用
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