破れ畳

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  • その一つを自分の前に置き、そしてもう一方を重松の前の破れ畳に突き刺した。 篠田節子『死神』より引用
  • 破れ畳に両手を突いた半三郎も、男泣きにシャクリ上げ上げしているようす。 夢野久作『狂歌師赤猪口兵衛』より引用
  • 女は破れ畳に白い顔を摺りつけて泣いているのを、友蔵はおもしろそうに眺めながら茶碗酒をあおっていた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • これにはんして、下座げざにはもあてられぬやうな、きたなやぶだたみきつめてあつた。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 01 20080623』より引用
  • と、破れ畳に両手をついて深々と頭を下げた。 南木佳士『阿弥陀堂だより』より引用
  • 高次たちは行灯あんどんの油が切れた破れ畳の暗い小部屋で、長州米を食いつないで暮らしはじめた。 二宮隆雄『海援隊烈風録』より引用
  • 煤ぼけた破れ畳に彦四郎の白い足袋は銀のように白く光った。 子母沢寛『父子鷹 上巻』より引用
  • あっと二人は驚いたがあとの祭り、薬を溶かした大事な水は、すでに楽屋の破れ畳に吸いこまれて。 横溝正史『悪魔の家』より引用
  • 休日に一人下宿の破れ畳に寝転って、殺人行為にならない殺人の手段を考えることは、今の山本にとって最大のレクリエーションでもあったのである。 森村誠一『科学的管理法殺人事件』より引用
  • 亀山社中の破れ畳の六畳間で、朝餉あさげを食べ終えた駿馬が茶碗ちやわんを置いたまま立ち上がった。 二宮隆雄『海援隊烈風録』より引用
  • 阿弥陀堂の障子は開いていて、春の午後の陽が射す破れ畳の上でおうめ婆さんは昼寝をしていた。 南木佳士『阿弥陀堂だより』より引用
  • しかし、代わりに自分になにができるのだろうと思いつめたとき、孝夫は再び正座をといて破れ畳にへたり込んだ。 南木佳士『阿弥陀堂だより』より引用
  • 小屋の中には、破れ畳を一枚、じかに地面へ敷いた上に、四十格好がっこうの小柄な女が、石をまくらにして、横になっている。 芥川竜之介『偸盗』より引用
  • 孝夫はあらためて阿弥陀堂の破れ畳の上にちんまりと坐った皺だらけの老婆を上から下まで眺めてみた。 南木佳士『阿弥陀堂だより』より引用
  • 破れ畳の隅から陸奥が不平を口にした。 二宮隆雄『海援隊烈風録』より引用
  • だが、河から上つてゐるときの徳次は、金があつてもなくても破れ畳の上に悠然とあぐらをかいて、垢だらけの子供を肩にしがみつかせたり足にからませたりしながら酒を飲んだ。 田畑修一郎『医師高間房一氏』より引用
  • 薄暗い奥に破れ畳の部屋が見える。 二宮隆雄『海援隊烈風録』より引用
  • 妻六は、両手をつかえて、額を破れ畳へすりつけた。 柴田錬三郎『決闘者 宮本武蔵(中)』より引用
  • そのひまに半七は垣を破って内へ駈け込むと、破れ畳にもなまなましい血が流れて、うす暗い家のなかに幽霊のような若い女が、さながら喪神そうしんしたようにべったりと坐っていた。 岡本綺堂『半七捕物帳全集(69作品)』より引用
  • 学生だった私は、戸塚の学生街の下宿屋の古びてあか黒くなった破れ畳の上で、そんなように「街の天使」を想像し、そのくせ金のない身ではどうすることも出来ず、むなしく青春の日を過ごしていた。 田村泰次郎『肉体の門・肉体の悪魔』より引用
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