破れて山河

18 の用例 (0.00 秒)
  • 室生寺を前にしたときの気持はまさに、国破れて山河ありだった。 小堺昭三『カメラマンたちの昭和史(2)』より引用
  • 国破れて山河ありと支那の詩人は歌ったが、国破れて民の潤う風景は悲しいものだ。 伊藤整『太平洋戦争日記(三)』より引用
  • 国破れて、山河ありというが、これじゃ国破れて山河形容を改むるじゃな。 横溝正史『金田一耕助ファイル03 獄門島』より引用
  • 国破れて山河ありといふが、それに、女があるのさ。 坂口安吾『続戦争と一人の女』より引用
  • 国破れて山河あり、とはいわれるが、山や河だって、時とともに姿を変えるではないか、と思う。 高田宏『木に会う』より引用
  • 国破れて山河ありといふが、国も山河もまだそのままであるのに、さしもに人間の思ひを籠めた記念物が、もう無くなつてゐることは、いくらもある。 会津八一『一片の石』より引用
  • 「国破れて山河あり」につづく、「家書万金ばんきんあたる」などがっています。 安野光雅/藤原正彦『世にも美しい日本語入門』より引用
  • 「国破れて山河あり」の言葉を、竜太はしみじみと思った。 三浦綾子『銃口』より引用
  • 「国破れて山河あり」という言葉があるが、山は削られ、川も形を失い、耕作たちが見馴れた川の姿はどこにもない。 三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』より引用
  • 国破れて山河あり、城春にして草青みたりと、笠打敷て時のうつるまでなみだを落しはべりぬ。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 国破れて山河ありと云う。 隆慶一郎『一夢庵風流記』より引用
  • 以前所属した東京地方裁判所行政訴訟専門部では、行政側に対する厳しい判決を連発したため、杜甫の漢詩「国破れて山河在り」になぞらえ、所属する民事3部の名称をもじって「国敗れて3部あり」などと言われていた。
  • そうしたどっしりした山々のたたずまいを見ている中、ひとりでに「国破れて山河あり」という感懐がにじんできた。 城山三郎『忘れ得ぬ翼』より引用
  • 「国破れて山河有り」と記されたスケッチから始まるこの日記には、こうした戦争に対する苦悩に加え、数々のスケッチや自画像、武者小路実篤の小説『幸福者』からの抜粋や、「いまは熱病のよう」とまで書かれた宮沢賢治への思いなどが綴られている。
  • 新吉、暇にまかせて、よく旅行するけれど、海岸線は、陸路ひらけていれば、たいてい沿海工業地帯、砂浜はほとんどといっていいほど、ヒトデ型のコンクリートブロックに固められ、残るところは人の通わぬ断崖だんがい絶壁、国破れて山河在りも今は逆で、すなわち国興って山河消滅か。 野坂昭如『てろてろ』より引用
  • 千島から引揚げた漁民たちが、既得の漁場もないままに、流れ昆布を拾って生活している嘆きを聞き、敗戦の悲しみを新らたにしていたので、釧路から阿寒湖にむかう車の中から、千島列島と同じく、千島火山帯に属する雌阿寒や、雄阿寒の山容を間近にして、「国破れて山河あり」の思いが深かった。 田中澄江『花の百名山』より引用
  • 国破れて山河あり。 山田風太郎『戦中派不戦日記』より引用
  • 国破れて山河有り。 吉川英治『随筆 新平家』より引用

破れて山河 の使われ方