瞶め

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  • 根戸はその軌跡を、半ば信じられぬものでもあるかのように瞶めていた。 竹本健治『匣の中の失楽』より引用
  • その火をみつめていると、表の方でにぎやかな女の声が聞え、近付いてきた。 池宮彰一郎『四十七人の刺客(下)』より引用
  • こちらをみつめていながら何も見ていない眼だから死体はいつまでも異物である。 開高健『(耳の物語2) 夜と陽炎』より引用
  • そんなことを思い続けながら、倉野はぼんやりとホランドを瞶めていた。 竹本健治『匣の中の失楽』より引用
  • 先生はそこにあった鉢植えのすみれの話が出ると、花をみつめていながら呟いた。 徳田秋声『黴』より引用
  • 月江は、一人きりになると、俯向いて、畳の一点をじっと瞶めていた。 柴田錬三郎『続 江戸群盗伝』より引用
  • 傑は、小卓の向うで、両足の間に両手をたらして坐っている男をみつめた。 矢作俊彦『東京カウボーイ』より引用
  • 湯槽に突ッ立った孫太夫は、出て行く内蔵助の背を瞶めて動かなかった。 池宮彰一郎『四十七人の刺客(上)』より引用
  • 千世は早や眸をうるませ、怨ずるごとく夫をみつめるだけで、答え得ない。 五味康祐『いろ暦四十八手』より引用
  • 信綱のそれは、宙に置いた時とこちらの顔をみつめる時とでは、全く一変した。 柴田錬三郎『嗚呼 江戸城(下)』より引用
  • 私は煙草を喫ひたかつたが、仕方がありませんので腹を瞶めました。 牧野信一『砂浜』より引用
  • 足も自然に早くなり躓きかけようとしたが、それでもまだ彼は瞶めつづけた。 横光利一『旅愁』より引用
  • しかし、博士は法水の顔をまじまじとみつめて、突っかかるように訊ねた。 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』より引用
  • いや増す寒さの中で、孫左衛門と可音は囲炉裡端で黙然と火をみつめていた。 池宮彰一郎『最後の忠臣蔵』より引用
  • 南窓はつるつるに剃った大きな頭の小坊主の横顔をじいっとみつめていた。 水上勉『雁の寺(全)』より引用
  • そんな瞳でじっとみつめられるものだから、僕は居たたまれなくなってしまったよ。 竹本健治『匣の中の失楽』より引用
  • どこからかみつめられているような気がしてならない。 開高健『珠玉』より引用
  • この時、部屋の隅に、白いガウンを着て、じっと死体をみつめている男がいた。 水上勉『木綿恋い記(上)』より引用
  • ヒタと、みつめる内蔵助と眼を合わせた伯耆守は、かすかな微笑を浮べた。 池宮彰一郎『最後の忠臣蔵』より引用
  • そのまま三人は奇妙なものでも瞶めるように、ぼんやりと身じろぎさえしなかった。 竹本健治『匣の中の失楽』より引用
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瞶め の使われ方