着着

全て 副詞
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  • さて犯人の計画が着着と進んで、今度は赤い靴を出して見せる。 福永武彦『加田伶太郎全集』より引用
  • 或いは彼自身の知らない間に、着着彼の身辺が捜索されつつあるのだろうか。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 去年から道路を拡げ始めている工事が欅の下で着着と進んでいた。 横光利一『旅愁』より引用
  • そこで、あなたのお言葉は着着と実行されて居ました。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • この場合、先行列車の到着から続行列車の到着までの時隔を着着時隔という。
  • その間にも「炭坑」の撮影はゆっくりと時間をかけて、それでも着着と進行していた。 筒井康隆/横尾忠則『美藝公』より引用
  • 分かりましたと、十四番目の妹は、食器を着着と並べ続ける。 西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』より引用
  • このような暮らしは、その後数年にわたってつづくのだが、藩再生の総指揮をとる兼続は、その間にも着着と軍備充実の手を打って行く。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』より引用
  • まだまだ、解決しなければならない問題点はいくつもあったが、会社の試作工場では、二台の試作機と海軍での試験用の機体の組み立てが着着とはかどっていた。 掘越二郎『零戦 その誕生と栄光の記録』より引用
  • 現在、東京都はこの敷地に高層団地を建設する計画をたてており、それに伴って高井野駅から地下街を設ける構想も着着と進行しつつあります。 小池真理子『墓地を見おろす家』より引用
  • 妬みに似た陰口がささやかれたのも無理はなかったが、その陰口をきいた者たちのほとんどは、又左衛門の指揮で太蔵が原に着着と開墾地がひらけていることに関心を払わなかったのである。 藤沢周平『風の果て(下)』より引用
  • それは四年前から内閣に紀元二千六百年祝典事務局が設置されて準備され、翌年から始まった国民精神総動員運動と並行して、国民の生活のありとあらゆる分野にわたって着着と綿密に、かつ強力に推し進められて来た挙国一致体制の、最後の総まとめにあたる式典であった。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • 国語問題はもはや論議の時代を過ぎて、着着実践の時代にはひつてゐると云つていいが、私はなほこの問題の含む領域が一層広からんことを望んでゐる関係上、あらゆる方面に於ける意見が出つくして、そのすべてを解決にみちびくやうな方策が国家としてとらるべきだと信じてゐる。 岸田国士『「国語文化講座」監修者の言葉』より引用
  • 孔子五十五歳のとき、孔子が着着として治績ちせきをあげるのに、やきもきした斉は、魯の執政たちを堕落させるのを目的として、女歌舞伎の一座を魯の国へのおくりものとする。 吉川幸次郎『中国の知恵』より引用
  • ガリオンは〈海鳥〉号の船首近くに立って、漕ぎ手たちが着着と上流をめざすなか、うしろへ流れていく灰緑色の葦のしげみや、しょぼしょぼした灌木をぼんやりながめていた。 エディングス『マロリオン物語02 熊神教徒の逆襲』より引用
  • 陰謀は、慶舎のむこ盧蒲癸ろほきを中心として、着着として進捗しんちよくし、もはや計画の成否を、かめの甲のうらないにかけて占うまでになっていた。 吉川幸次郎『中国の知恵』より引用
  • 修は修次郎復は復三郎だが、そのなかで、「大児ハ白石ノ如シ、着着人ニオクレズ、小児ハ黒石ノ如シ、歩歩ヒタスラ身ヲカヘリミル」と、二人の子の性格を見ぬいている。 高田宏『言葉の海へ』より引用