眼を遮るもの

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  • 息をつくのも楽なら、眼を遮るものもありません。 チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「燈火」』より引用
  • 眼をさえぎるものは葉を落した防風林の細長い木立ちだけだった。 有島武郎『カインの末裔』より引用
  • 上州の東南地方から武州、下総国かけて一望、眼を遮るもののない大平野である。 佐藤垢石『わが童心』より引用
  • 左右眼を遮るものなく、大ゴビのまっただ中を、ジープは五〇キロの速度で走り続ける。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • 左右共に眼を遮るものなし。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • それに空は高く大きく、地平線まで何ひとつ眼を遮るものもない大陸の風景が、村尾をよろこばせた。 城山三郎『忘れ得ぬ翼』より引用
  • 悲しいくらい周囲は眼をさえぎるものもない。 岡本かの子『東海道五十三次』より引用
  • 一番眼を遮るものは、數ヶ月前までは數百の煙突からたなびく黒煙のウエーヴであつた。 長岡半太郎『大阪といふところ』より引用
  • 眼を遮るもののない一望の大オアシスである。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • 東京は概して南の方海に面して、隅田川の南の方海に注げるに伴つて発達したるところなれば、芝区及び品川の西南にありて海を抱いて湾曲なせるの外は、一丘一砂嘴さしの突出して眼を遮るものだになし。 幸田露伴『水の東京』より引用
  • 南の方には低い砂丘が波立ち、連なっているが、西及び北の方は眼を遮るものは一物もない平坦な漠地の拡がりである。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • 所が此度の災禍によって、諸君の眼を惹きつけていたそれら外的な旗幟が、一度に消し飛ばされて、もはや眼を遮るものは何もなくなり、そして諸君の眼はじかに、己の生活の上に据えられたことであろう。 豊島与志雄『バラック居住者への言葉』より引用
  • 地上は見渡す限り、平らで、眼を遮るものもなく、岩石の破片が散らばり、黄ばんだ頭蓋骨ずがいこつまがいの建物の残骸ざんがいが点在するだけだ。 ディック/仁賀克雄訳『人間狩り ―ディック短編集』より引用