眺め廻し

146 の用例 (0.01 秒)
  • 顔を上げて辺りをじろっと一度眺め廻したが誰一人とて知る者はいない。 金史良『天馬』より引用
  • 彼は地図を砂の上に置いて、三軒の家とその付近の地形を眺め廻していた。 新田次郎『昭和新山』より引用
  • バビントン氏は、人の好さそうな近眼の眼で部屋のなかを眺め廻していた。 クリスティ/赤冬子訳『三幕の殺人』より引用
  • 自分の服を眺め廻した俺は思わず声をたてて笑ってしまった。 半村良『およね平吉時穴道行』より引用
  • と、彼女が着ている白のワンピースを眺め廻しながら、土門くんはいう。 西風隆介『神の系譜Ⅰ 竜の封印』より引用
  • けれども晩になると、彼女は不思議そうに室の中を眺め廻した。 豊島与志雄『子を奪う』より引用
  • 「よく君は引越して歩く人さ」と銀之助は身辺あたりながまわしながら言った。 島崎藤村『破戒』より引用
  • こんな言葉を親しげに交換とりかわしながら、お雪は家の内を可懐なつかしそうに眺め廻した。 島崎藤村『家』より引用
  • ブリッグスは、望遠鏡を持って甲板に出ると、周囲の海面を眺めまわした。 西村京太郎『私を殺しに来た男』より引用
  • 尾世川は愕いて、雪がついている藍子の髪やコートを眺め廻した。 宮本百合子『帆』より引用
  • 驚いて室内を眺めまわしたコタリ王は、横窓からのぞいた猪喰の顔を見た。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 5 東征の巻(下)』より引用
  • 女は、白い彼の肩や胸を、うっとりとして眺め廻し、あわててつけ加えた。 梶山季之『朝は死んでいた』より引用
  • ひとしきりながめ廻した揚句、そんな名前の家は、このへんには無いと言った。 神吉拓郎『私生活』より引用
  • 百代は、両手を左右の障子にかけ、驚いた、信じられない顔付で室内を眺め廻した。 宮本百合子『部屋』より引用
  • それからまた坐ったまま、電燈のまぶしい光の中に、茫然ぼうぜんとあたりを眺め廻した。 芥川竜之介『お律と子等と』より引用
  • ラタックは、感心したように地下室の中を眺め廻している。 眉村卓『不定期エスパー8』より引用
  • 辰吉は岩の上に伏せるようにして双眼鏡で雪渓を眺め廻していた。 新田次郎『昭和新山』より引用
  • 私は私の街の空襲の翌日、広い焼跡を眺め廻して呟いてゐた。 坂口安吾『続戦争と一人の女』より引用
  • 礼子は軽蔑のまなざしでわたしたちの動揺ぶりを眺め廻していた。 藤堂志津子『熟れてゆく夏』より引用
  • と節子は半分独語ひとりごとのように言って、若々しい眼付をしながらそこいらをながめ廻した。 島崎藤村『新生』より引用
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眺め廻し の使われ方