眺める時

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  • さきほど眼鏡の奥から私を眺める時の表情にはどこか警戒するような光があった。 遠藤周作『月光のドミナ』より引用
  • まるで男が女を眺める時によくやるのとそっくり同じ値ぶみするような眼なのだった。 森瑤子『恋のインデックス』より引用
  • 反対の方を眺める時だけ私の心は明るくなるのである。 ラム/平井正穂訳『エリア随筆』より引用
  • あの日から彼が私を眺める時、眼にあらわす軽蔑の色を思いだした。 遠藤周作『月光のドミナ』より引用
  • その眼は自分で考えても庭の古い池を眺める時のように、決して暖かいとは言えなかった。 辻井喬『いつもと同じ春』より引用
  • 僕は樹木じゆもくを眺める時、何か我々人間のやうに前後まへうしろのあるやうに思はれてならぬ。 芥川竜之介『僕は』より引用
  • だがそれは、男が女を眺める時のあやしげな視線ではない。 小池真理子『薔薇いろのメランコリヤ』より引用
  • 誰にでもいつかは気球広告をじっと眺める時がくる。 豊島与志雄『慾』より引用
  • この男のために過去の結婚を捨てたわけではない、と自分の胸に呟くのは、たいてい遠目に夫の姿を眺める時だ。 森瑤子『渚のホテルにて』より引用
  • やはり、対象を眺める時の、あの、しかめたような眼つきで凝視されるのである。 松本清張『球形の荒野 新装版(上)』より引用
  • 雲の上へ出たジェット機からそとを眺める時、私はほっとする。 星新一『きまぐれ暦』より引用
  • わたくしは東京の人が夜半過ぎまで飲み歩くようになった其状況を眺める時、この新しい風習がいつ頃から起ったかを考えなければならない。 永井荷風『濹東綺譚』より引用
  • 孤独な彼の心が癒されるのは深夜ラジオのDJへの電話と近所に住む美しいキャリーの姿を偶然眺める時だけ。
  • 私はそれを眺める時、胸にむせぶ感情を抑え得ない。 柳宗悦『朝鮮の友に贈る書』より引用
  • この時くらゐ人は他人を間近かで仔細に眺める時はない。 吉本隆明『悲劇の解読』より引用
  • 架山は会社の仕事で京都へ出向くことがあったが、初めの間は、ホテルの部屋の窓から京都の街の灯を眺める時、この灯のどこかにみはるが生きているといった思いを持った。 井上靖『星と祭上』より引用
  • 良い仕事は高いのが当然で、その品物にひき合ったお値段をお払いして、それを手にとって眺める時の良い気分というものはございません。 斎藤隆介『職人衆昔ばなし』より引用
  • その糸には一種夢のようなにおいがあるので、二人を眼の前に、須永としまた千代子としてながめる時には、かえってどこかへ消えてしまう事が多かった。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • その糸には一種夢のようなにおいがあるので、二人を目の前に、須永としまた千代子としてながめる時には、かえってどこかへ消えてしまうことが多かった。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • 一日の仕事を終って製作を眺める時「どうだろう」といって後ろをふりむけば智恵子はきっと其処に居る。 高村光太郎『智恵子の半生』より引用
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