眺めるような眼つき

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  • 大橋は遠方を眺めるような眼つきをしていたが、上杉に瞳を戻して言った。 松本清張『空の城』より引用
  • 話しながらも、佐川は稀夢子を、まるで無機物を眺めるような眼つきで見続けていた。 筒井康隆『『筒井康隆100円文庫全セット』』より引用
  • そして、彼は、いわば、会社の裏切者ともいうべき大野を、まるで、犬か猫でも眺めるような眼つきをしているのだった。 源氏鶏太『天上大風』より引用
  • 狭山は首を振ったり、クックッと笑ったりしていたが、膃肭獣との愛情を誇示したくなったらしくいろいろな掛声をかけると、膃肭獣は遠いところを眺めるような眼つきをしながら、狭山の肩に凭れかかったり、膝のうえに這いあがったりした。 久生十蘭『海豹島』より引用
  • 人生経験もゆたかな年長のひとの言うことは、筋道が立っていて、理路整然とし、Aさんのことを不倫の女とまでよんで、悪魔の化身を眺めるような眼つきで軽蔑した。 田中澄江『なぜ愛なのか 十三の報告から』より引用
  • 「お久しぶり」と、陽気すぎるくらいの声で麻子はそう言い、よく男が女を眺めるような眼つきで、夏世の頭のてっぺんから爪先つまさきまで、一瞬のうちに眺める。 森瑤子『渚のホテルにて』より引用
  • テーブルの上に置かれた、物々しい紙挾みと嵩張かさばった白い大きな角封筒を、珍らしい生物でも眺めるような眼つきで、眼の隅からジロジロと見物していたが、そのうちに、なんともいえない重苦しい不安と、得体の知れない憂愁の情に襲われはじめた。 久生十蘭『キャラコさん』より引用